あらすじ
なんだかよく分からないけど、男女関係なくモテる男爵令嬢クラウディア。
ある時は、学園集会で婚約者のいる生徒会長から
「僕は男爵令嬢クラウディアと婚約を結ぶことをここに宣言する!」
と言われたり(挨拶しかしたことない)、ある時は婚約者同士の二人が
「クラウディア様と結ばれるのは自分だ!」
と揉めたり。
そんな毎日にうんざりしていたクラウディアのもとに、「本日正午ごろ、第二校舎裏まで来られたし」という果たし状なのかラブレターなのか分からない手紙が届く。
最初こそ、無視していたクラウディアだったが、何通も届く手紙に申し訳なくなり、行ってみることに。
すると、そこにいたのは、なんと金髪碧眼の王太子殿下で!?
しかも、
「貴様の魅了魔法のせいで、俺の嫁探しがちっとも捗らんのだ!!」
え、嫁探し?魅了魔法?もしかして、男女関係なく迫られてたのはそのせいだったの!?
みんなに迷惑をかけていたという事実に愕然とするクラウディアだったが
「案ずるな。貴様の魅了魔法、この俺がコントロールできるようにしてやろう」
こうして、クラウディアは“破邪グッズをジャラジャラ”させた王太子殿下とコントロールの特訓を開始するが…!?
感想
無自覚に魅了魔法をまき散らしているクラウディアと、マントの裏に破邪グッズをジャラジャラさせてる王太子のラブコメディでした!
これが、本当に笑わせてくれる作品で何度吹いたことか。
特に王太子!俺様で偉そうなんだけど、なんだかんだ言ってクラウディアのピンチには駆け付ける優しさがあるし、何よりもクラウディアに“きゅん”としたら破邪グッズが「パパパパァン!」って(連続で爆ぜたりもする)。
その「ジャラジャラパパパパァン!」がめっちゃ面白かったです。それに、王太子がクラウディアに出した手紙!最初は偉そうだったのに、クラウディアに無視され続けて、だんだん丁寧になって…最後にはメモ書きみたいになるところも好き。
そんな王太子に訓練をしてもらっているクラウディアも、これまた前向きで良い子(異常な環境に慣れすぎてて王太子の護衛騎士からやべー奴って言われてるけど笑)。王太子との会話も面白くって、この二人を見ていると元気がもらえます笑
悪い人(誘拐犯以外)も特にいなくて、王太子の護衛騎士ジェラルドや悪役令嬢?イレーネのキャラも良い!特にイレーネの可愛いツンデレにはほっこりしました。最初から最後まで楽しめる作品で大満足です。