【ネタバレ感想】切なく、心に残る恋物語「婚約破棄までの10日間」

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あらすじ

目が覚めると、エレナ・ボールダーの世界はすっかり変わっていた。


目の前の美しい子爵・オスカーに「10日後に婚約破棄する」と告げられても、婚約なんてした覚えもない。
聞けば、記憶を失う前の自分は、傲慢と悪名高い人物だったらしく――


「エレナ、いいところがないですね」


「本人である君に同情されるのは複雑なのだが」


婚約者として最後の10日間、ふたりの関係は次第に変化していき――記憶喪失から始まる恋物語。



感想

想像以上に切なく、心に残るストーリーでした。


記憶喪失になり、別人の記憶を持って目覚めたエレナ。


記憶を失い、以前の行いを客観視できるようになったエレナが“悪女エレナ”を紐解いていくミステリーのような感じ。


なぜエレナは、階段から落ちて大けがをしたのか…悪女だと言われていたエレナの日記には涙でした。


一方、エレナの婚約者であるオスカーは、別人のようなエレナに振り回されながらも、エレナに対する今までの自分の行いを省みるように。不器用ながらもエレナを助けようとする姿に成長を感じました。


そして、お互いを知るたびに惹かれ合っていくエレナとオスカー。きっと「婚約破棄を取り下げて…」となるんだろうと思っていたけど、それが許される状況ではないわけで。二人の気持ちが切なくて泣けた。あー…そうなってしまうのかと。


それでも、エレナとオスカーに幸せな未来が待ってるんだろうと思える最後に、じんわりと心が温かくなりました。