あらすじ
転生者である母から「ここは乙女ゲームの世界。そして、あなたはヒロインの恋路を邪魔したあげく処刑される悪役令嬢なのよ!」と聞かされたミモザ。
その日から、転生者が授かる“特別な能力”を持つ母と、その能力を受け継いでいるミモザの「叩き折れ!死亡フラグ」の生活が始まった!
しかし、最愛の母はゲームの通りにこの世を去ってしまう。
母の教えと母が遺したゲームの記録とともに、一人で死亡フラグに立ち向かうことになったミモザ。
そんなミモザの前に、さっそく第一の死亡フラグ「義母と義妹」が現れて…!?
感想
「愛してくれた母に恥じない人間になろう」と誓い、母の教えを胸にフラグを回避するミモザ。
さっそく死亡フラグに関わる第二王子アルコルに気に入られてしまうわけですが、最初こそワガママで生意気で自分に自信がなかったアルコル王子が、ミモザの指導?姉(アルコルの)の脅迫?によって一生懸命に変わろうとする姿は、可愛かったです。
登場シーンはひどいものだったけど、根は素直で本当にいい子。
死亡フラグだと分かっていても、アルコル王子を見捨てることができなかったミモザも優しい子です。
実は、ミモザの力は「人の精神に影響を与える力」なのですが、回避するためだけではなく、嫌がらせをする義妹を助けるために使ったこともあり。
ミモザが助けなれば極刑になってたんだから、もうミモザをいじめないでよ~!と思っていたら、なんとミモザを虐げた義母と義妹と和解する!これはすごく意外な展開でホッコリしました。
しかも、ゲームのヒロインもとても良い子。
じゃあ、敵はどこかというと…味方の中に怪しい人物がいたり、黒幕もいたりで…。
ほっこりするシーンもありハラハラするシーンもあって楽しい作品でした。