あらすじ
憧れの人ラルフと結婚し侯爵家に嫁ぐことになった伯爵令嬢のセシリア。だが、夢見ていた結婚式の当日に、ラルフから彼の幼馴染であるアンジェラとの同居生活を告げられる。
一度は受け入れたセシリアだが、わがまま放題のアンジェラと、彼女ばかりを優先するラルフや使用人に不信感を抱くように…。新婚生活がつらくなり、ついにセシリアはラルフのもとから脱出する決意をするが…！？
感想
幸せな結婚生活を思い描いてたのに、夫ラルフから告げられたのは「幼馴染アンジェラとの同居」。それだけでも、はぁ？なのに旦那は体の弱いフリをしている幼馴染を優先するし、使用人たちもアンジェラの味方。
だからてっきりアンジェラは、ラルフのことが好きでラルフや使用人たちを言いくるめてるんだと思っていましたが、いや本当に性根が腐ってる女だった。「好きだから…」の方が可愛げがあったかも。
そして、驚くことにラルフの方も恋愛感情なし、むしろセシリアが好き。だったらなんでセシリアを大事にしないんだよ！と思っていたら、こちらもまた…。
そんな感じで前半はかなりイライラさせられるんですが、だからこそ後半に興奮するほどスカッとしました！！
離婚裁判が本当に面白くて、セシリアにまったく非がないという展開にならないところも興味深かった。
そして、アンジェラとラルフの対照的な末路も。セシリアの優しさがアンジェラにとって最大のざまぁになるという展開も面白かったです。
前半はイライラしたけど、読後感は最高でした！！
