【ネタバレ感想】【悪役令嬢マニュアル】セオリー通りざまぁして差し上げますわ。お覚悟はよろしくて?/【悪役令嬢オムニバス】セオリー通りざまぁして差し上げますわ。お覚悟はよろしくて?

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「【悪役令嬢オムニバス】セオリー通りざまぁして差し上げますわ。お覚悟はよろしくて?」に収録されてる作品の一つ「【悪役令嬢マニュアル】セオリー通りざまぁして差し上げますわ。お覚悟はよろしくて?(表題作)」です。

あらすじ

王太子ハインリヒと同じ学園に通う公爵令嬢のパルーナ。


王太子の婚約者であり生徒会役員をしている彼女は今日も、マニュアルに則って振る舞い生徒たちの風紀を執拗に取り締まる。


そんな彼女の血も涙もないに姿に、ハインリヒの心も離れていき……。破滅ルートを突き進むパルーナの思惑とは!?



感想

周りから何を言われようと、婚約者であるハインリヒ殿下が予知夢の能力を持つ庶民のマリエに夢中になろうと、国のために王家のためにマニュアル通り「悪役令嬢」という極秘任務を遂行するパルーナ。


でも、いくら国のためだと言えども、自分の言動で誰かに悲しい顔をさせたり、みんなの反感を一人で背負って…傷つかないわけがないし、辛くないわけがない。そんなパルーナに切ない気持ちになりました。


しかも、婚約者であるハインリヒ殿下に嵌められて、傷つけられたうえに断罪される…


あまりにも可哀想だったけど、断罪の大どんでん返しにホッとしました!王妃様の時も…という記憶のエピソードやパルーナを慕うアルト殿下に支えられて。


そして、パルーナの婚約者・ハインリヒ殿下が夢中になっていた庶民・マリエの正体にもびっくり!!マリエもマリエでずっと辛かっただろうに…。だからこそ、パルーナの辛い気持ちが理解できたのかもしれません。


辛い気持ちを押し隠して「悪役令嬢」を演じるパルーナ、マリエの正体、断罪後のエピソード(アルト殿下のセリフがすごく可愛い!)、マリエとパルーナに訪れたハッピーな結末…どれをとってもすごく面白い作品でした。