あらすじ
家族に虐げれて育った令嬢クリスティーナ。
ある日突然、城に呼び出されたクリスティーナは
「そなたを『聖女』として認める。帝国へ赴き皇帝に嫁ぐように」
と命じられる。
私が聖女?聖女は妹のはずでは……と思うが、どうやら皇帝に嫁ぎたくない妹の身代わりらしい。
「ま、いっか。家にいるよりは多少ましだろう」と帝国に向かうクリスティーナ。
しかし、案内された城はお化け屋敷でメイドは蝋人形のようだった!!
そう、皇帝は「聖女嫌い」で有名でクリスティーナと結婚生活を送る気などサラサラなかったのだ。
でも待って、これって逆にラッキーなんじゃ…お化け屋敷のような城だって改装すればなんとかなるし、のんびり生活していいっていうお墨付き…。
そう考えたクリスティーナは、隠していた魔術で自由気ままなスローライフを目指すことに!
感想
天真爛漫で自由な発想を持つ(そして、やらかす)クリスティーナとそんなクリスティーナに振り回される皇帝のラブコメディ。
とにかくクリスティーナの発想が面白い!しかもチートだから、城を丸洗いしたり(あやうく自分も流されるところだった笑)治水工事をしたり。そうかと思えば、お金がないから農業を始めたり。
そんなクリスティーナとまっすぐな皇帝との会話には何度も笑わせてもらい、メイドや執事たちとのやり取りにはほっこりしました。最初は「聖女」のイメージが悪すぎてクリスティーナのことを警戒していたけど。
元婚約者と妹へのざまぁはほんの少しでしたが、クリスティーナの前向きで明るい性格に元気をもらえたし、読んでいて楽しい作品だったので大満足です。