
あらすじ
家族から“無能”と虐げれてきた令嬢・エイヴリル。素行の悪い義妹の身代わりに「辺境の地に住む好色家の老いぼれ公爵様」に嫁ぐことになるが、実際は噂と違って美しい青年だった。
エイヴリルを噂通りの“悪女”だと思っている彼・ディランの望みは「3年後に離縁することを前提とした契約結婚」。
しかし、その契約内容はエイヴリルにとって絶好の条件だった。
屋敷の中では自由に過ごせて、3年後は十分な資金を持って自由に生きることができる…!!
嬉しくて胸がいっぱいになるエイヴリルは、すぐに契約書にサインをするが、ふとあることに気付く。
公爵様は3年後に離縁しても「傷物」にならない令嬢を探してた…つまり私が悪女でないと知られたら、契約は無効になってしまうかもしれない!!
それならば…とエイヴリルは、“悪女になりきろう!”と決意するが…!?
感想
エイヴリルのおかしな“悪女”っぷりに何度も笑ってしまいました。
義妹をお手本に“悪女”として振舞おうとしても、家ではメイドとして扱われてたから思考も行動もほぼ庶民。しかもそれが令嬢の言動ではないと気付くことができない。
最初の食事で、“悪女”としてメイドに文句を言いますが、メイドから「そこですか(文句を言うところが何か違う!っていう意味)!?」と言われてしまい、「えっ、あれ?違いました!?」と動揺するエイヴリルに吹いてしまいました笑
そんなエイヴリルに、困惑していたディランは心惹かれるようになり、同じくエイヴリルに困惑していた使用人たちは、さりげなくエイヴリルを誘導するように。
メンタル最強だけど天然で、どういう種類の“悪女”?を演じるエイヴリルとディラン、使用人たちのやり取りがツボでした。
ざまぁもあるけど、エイヴリルのおかげでほのぼのとしていて笑える作品だったなと思います。