【ネタバレ感想】何度も死んで真実に気付く…「淑女の顔も三度まで！」

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「君と結婚することはできない」と婚約者ラウルから婚約破棄されたアウリア。

人生に絶望してしまったアウリアは自ら命を絶つが、目を覚ますと１０歳に戻っていた！？

１０歳に戻ったアウリアは、今度こそ彼に愛されようと努力するが、ラウルに愛されることはなく

一度目の人生は自殺、二度目の人生は他殺、三度目の人生は事故死…と人生を繰り返していた。

しかし、三度目の人生でようやく、ある事実に気付いたアウリアは

四度目の人生は「ラウルとの婚約を回避して（他の婚約者を自分で見つけて）、自分の好きなように生きる」ことを決意する。

そう決意したアウリアは、さっそく同じ年ごろの貴族が集まるパーティーに参加するが

なんと、そのパーティーで見つけたのは、かつて何度もやり直した人生で遊び人と嫌っていた騎士・ユーリウスで！？

婚約破棄されるたびに、婚約者が連れてきた理想の女性を目指して努力したアウリア。

もともとは人見知りだったアウリアが、一度目の人生で礼儀作法を身に付け、二度目の人生では社交界で生きるコツを…そして、三度目の人生で知識と幅広い見識を得ます。

どんどん逞しくなっていくアウリアに成長を感じつつも、それが最低婚約者のためなんてね…と思っていたら、三度目の人生でスカッとする展開に！（タイトルの意味はこれか！）笑

なぜアウリアが選ばれなかったのかはさておき、アウリア自身が自分のことを見つめ直す（執着を手放した）ことができたのは、成長の証だと思いました。

そして、そんな成長したアウリアが四度目の人生で婚約したのは、過去の人生で嫌悪感を抱いていたチャラ男ユーリウス！！

このユーリス、過去の人生で意味深なセリフが多かったので、もしかしたら死に戻りに関係しているのか？と思いましたが、死に戻りはユーリウスのためのものだったのか、それともアウリアのためだったのか…

作品としても楽しめましたが、それよりも「よく生きる」という気付きを与えてくれる作品だと思いました。