「死に戻り令嬢は、完璧な幸せを手に入れた アンソロジーコミック 2」に収録されてる作品の一つ「七度目の人生で、私が願ったことは」です。
あらすじ
「18歳になるまでに死んで7歳の誕生日に目覚める」という死に戻りを七度も繰り返していた、第一王子の婚約者である公爵令嬢・ヴァイオリット。
殿下が16歳の時に現れる「男爵令嬢」によって人生が変わってしまうヴァイオリットは、男爵令嬢を遠ざけようとしたり、あえて何もしないことを選んだりもしたが、どの人生でも最後には必ず毒で死んでしまった。
六度目の人生で殿下を傷つけてしまったヴァイオリットは、
「もう二度と殿下を傷つけることも、愛することもない人生を、この悪夢しかない繰り返しを…終わらせてほしい」
と願うが…。
感想
一度目の人生では愛する殿下から「自分の人生を否定」されて、五度目の人生では「殿下とともに自害」をして…どんなに頑張っても運命を変えることのできないヴァイオリットが本当に可哀想でした。
これは仕組まれているのか、強制力なのか…あの不気味な男爵令嬢は?と思っていたら、裏で手を引いていた者が。
クラード殿下の「あれ?」と思うセリフから、もしかしたらクラードも?と思っていましたが、二人の愛が運命を変えたのだと思いました。クラードも同じくらい辛い思いをしていたんだろうな…。