
あらすじ
前世で抵抗もできずに殺されたティファ―ナは、今世では理不尽な死から自分を守るために常日頃から体を鍛えていた。
しかし、屈強な肉体を手に入れた代わりに、幼馴染でもある婚約者から「自分より強い女性と結婚などできない」と婚約破棄されてしまう。
そんな「ティファ―ナをぜひ嫁に!」と新たな婚約話が持ち上がるが、その相手は「氷の公爵」と呼ばれる冷酷無慈悲なクレウスだった。
あれよあれよと話が進み、クレウスと結婚することになったティファ―ナ。
なぜ自分が選ばれたのか分からないティファ―ナだったが、クレウスから
「私は基本、君と関わるつもりはない。生きてさえいてくれればいい」
の一言で、お飾りの妻だと理解し「鍛え放題だ!!」と心の中でガッツポーズ。
こうして、クレウス公爵家で暮らすことになったティファ―ナだったが、さっそく初夜で暗殺されそうになり…!
感想
「鍛え放題だ!」と喜ぶティファ―ナですが、嫁いだクレウス公爵家は「理不尽に死にたくない」に全力を注いでいるティファ―ナにとって、一番関わっちゃいけない家。
クレウスと結婚したことにより、死に近くなってしまったけど(しょっちゅう命を狙われる)、後悔しても仕方がないと「かかってくる者は叩きのめす」と言えてしまうところがかっこよかったです。実際に叩きのめすところも笑
そんなティファーナを心配しているのがクレウス。ティファ―ナは「自己防衛が高いから、結婚相手に自分が選ばれた」と思っていますが、それは大きな勘違いで、ティファ―ナはクレウスにとって初恋の人。
ティファ―ナを危ない目に遭わせたくないと思いつつも、側にいてほしいと願うクレウスにキュンでした。
最初はクールだったのに、だんだん甘々になっていくところも♡
実は……がある元婚約者とティファ―ナが婚約破棄したおかげで二人が幸せになってよかったです(やらかすけど、元婚約者には少し同情する)。