あらすじ
「神に祝福された姉たち」と違い、何の取柄もない五番目の姫・メイベルに婚約話が持ち上がる。
しかもその相手は、120歳をこえている「仮面魔術師・ユージン」だった。
国ひとつを滅ぼす魔法が使える仮面魔術師なうえに、おじいちゃん!?
さらにこの婚約には国の思惑があり、無謀な交渉まで頼まれてしまう。
国は守りたい!でもおじいちゃんと婚約するなんて絶対イヤ。
そう思ったメイベルは、婚約を破棄して国防への協力だけ求めようとユージンに会いに行くことに。
しかし、おじいちゃんだと思っていたユージンは超絶美形な性格がねじ曲がった男性だった。
「結婚をしても僕は力を使うことは絶対ない」
そう言われてしまったメイベルは、自分の正体を隠してユージンの元で弱みを探すことに…!
感想
顔に魔力が宿っている=イケメンすぎるゆえに、みんなが自分に惚れてしまうから仮面を被っているユージンとそんなユージンの魔力が効かないメイベルの恋物語でした。
一緒に生活してるうちに、ユージンはメイベルに惹かれます。でも、いつも相手が好きになってくれるから、相手が好きにならない経験がない。どうしたら好きになってもらえるのか分からない。そんなユージンの戸惑いが可愛かったです。
もちろんメイベルもユージンに惹かれるけど、ユージンに本当のことが言えないまま連れ戻されてしまい…
そんな時、メイベルはユージンとメイベルの姉の婚約発表の話を知ってしまいます。
国を揺るがす信じていた者の裏切り、愛する人と姉の婚約…どういう展開になるのだろうとハラハラしましたがハッピーエンドでよかった!読み応えのある楽しい作品でした。