あらすじ
ある日、領地もない男爵家令嬢・アーシェに伯爵家三男・ベルンハルドとの婚約話が持ち上がる。
家柄も釣り合わないし、一度会ったら断られるだろうと思い、気軽に応じたアーシェだったが、なぜかベルンハルトと婚約することに!?
だけど、会話も盛り上がらないし、ベルンハルトは常に無表情で無口。そんなベルンハルトにアーシェは
「なぜこの人は私と婚約してるの!?絶対乗り気じゃない!気が重い…」
と思うが、次第にベルンハルトの気遣いや優しさに気付き惹かれていく。
そんなある日、婚約が決まった頃からベルンハルトが胸に挿していたスミレの花が
自分にしか見えないことを知り…
感想
従者のサポートがなければ会話が成り立たないほど無口なベルンハルト(口を開いてもたどたどしい)。
そんなベルンハルトの気持ちを、スミレ(アーシェにしか見えない)が表現していることにアーシェが気付き、二人は心を通わせていく…
お互いがお互いに惹かれ合っていく過程が、すごくほのぼのしていて可愛かったです。
ただし、ベルンハルトが「なぜ無口になってしまったのか」という理由については残酷でした。
身分差があるアーシェ一が強くでることができず、ハラハラ(そしてクズすぎてイライラ)しましたが
ざまぁもあるし、何よりもベルンハルトがアーシェと出会ったことで成長してトラウマを克服できてよかった!!
すごく素敵な作品でした。