前世で途中まで読んでいた恋愛小説の悪役令嬢に転生した・祀莉。
小説の続きを見たい!とヒロインと婚約者をくっつけようと奮闘しますが…
という始まり。
どこまでも空回りする祀莉と全然自分の想い(祀莉への)が伝わらない婚約者が
とにかく不憫で面白い「空回りラブコメディ」です。
たまに祀莉の目的は違うのに、会話の“ズレ”で婚約者との親密度が上がってしまうところも笑えます。
では、もう少し詳しいあらすじや結末の感想を書いていきますね。
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あらすじ

【悪役令嬢って何をすればいいのでしょう…?】
わたくし、西園寺祀莉。この物語の脇役です。
実は私は転生者で、転生したのは、前世で途中まで読んだ恋愛小説の悪役令嬢でした。
婚約者との婚約破棄?どんとこい!!
なんとしてでもわたくしの婚約者・北条要とヒロイン・鈴原桜の仲を「とりもって」さしあげます!
小説の続きが見たいので、その役大歓迎です!
…だけど悪役令嬢って、なにをすればいいのでしょうか?ど天然悪役令嬢の勘違い?ラブコメディ。
ここに注目!
悪役令嬢らしく振舞っているのに空回り!?
自分が恋愛小説の悪役令嬢だと知った祀莉は、物語を動かすために悪役令嬢として頑張ることを決意します。
しかし、悪役令嬢がよく分からない祀莉は小説に書いてあった「ヒロインの失礼な態度」に気付かずに通り過ぎたり、ヒロインを体育館裏に呼び出して喜ばれたり。
嫌がらせが嫌がらせにならないという空回り令嬢・祀莉…それでも本人が至って真剣に、ポジティブに頑張っている姿が面白いです。
すれ違い“会話”で翻弄される婚約者・要
小学校時代のトラウマから、婚約者・要を恐れている祀莉。
そんなことはつゆ知らず、祀莉のことが大好きな要はいつも祀莉のそばから離れません(祀莉に近付く男がいようものなら思いっきり牽制したり)。
祀莉は祀莉で「なんでヒロインのところに行かないの!?」と思いつつも「これはヒロインとラブラブするための練習ね」とポジティブ変換。
そんな思いっきり気持ちがすれ違っている二人ですが
会話もすれ違います笑
例えばこれ。
祀莉が友達と美味しいケーキ屋さんの話をしているのを小耳に挟んだ要。
祀莉に近付き…
要「……ところで祀莉、織部と話していたことだが……その、ケーキがどうのとか……」
祀莉「え?はい。イチゴタルトが美味しいと評判のお店があるって話をしていました」
その時、祀莉は「甘いものが好きではない要がなぜそんなことを聞くのか」と思いますが、「これはヒロインとのデートの下調べだ」と察します(間違ってるけど)。
祀莉「カップルで行きたいおすすめの店らしいですよ。女の子なら行こうといえば頷いてくれるはずです!」(ヒロインを誘ってくださいと思っている)
要「そ、そうか……お前も行きたいか?」(祀莉を誘いたいと思っている)
祀莉「はい!それで、いつにするんですか?」(ヒロインとのデートをのぞき見したいと思っている)
要「……明日、とかはどうだ?」(祀莉を誘っている)
祀莉「明日……これまた急ですね」(ヒロインの予定はどうなんだろうと考えている)
要「ダメか?」(祀莉の予定を心配している)
祀莉「ん~まぁ、大丈夫だと思いますけど」(ヒロインの予定を心配している)
こんな感じのすれ違いの会話が多くてコントを見ているようです笑
感想
とにかく婚約者・要からめっちゃ愛されているのに、まったく気づかない祀莉。
自分が悪役令嬢で要とヒロインが結ばれるはずだから!と思っているせいもあるかもしれませんが、
天然であることも理由の一つです。
しかし、そんなすれ違いや思い込みがこの作品の醍醐味!
そんな祀莉ですが、ラストに自分の本当の気持ちに少しだけ気付きます。
でも、なんとそこまでしか描かれていない(原作でも)!
当然、要は祀莉のことが大好きで周りも(ヒロインも)それを理解しているので
要と祀莉が結ばれるのでしょうが…ぜひ続刊を出してほしいなと思います。