「不幸令嬢でしたが、ハッピーエンドを迎えました アンソロジーコミック」に収録されてる作品の一つ「心を操る黒伯爵は、“操れない”私に骨抜きです!?」です。
あらすじ
見つめるだけで“人の心を操る”ことができるレオナルドは、人生を思いのままに生きていた。
そんなある日、偶然にも自分の力が通じない没落令嬢ジゼルと出会う。
彼女と過ごすうちに、彼女の嘘偽りのない感情のある瞳に心の安らぎを覚えるレオナルドだったが
ついに、ジゼルに自分の力がバレてしまい…。
感想
人の心を操って思い通りに生きてきたレオナルドが、操れないジゼルとどうしたらずっと一緒にいられるのだろう…と悩む姿には切なさを感じました。
そんなジゼルについに自分の力がバレてしまったレオナルド。
結末まで読んで初めてわかりましたが、レオナルドにとって「人の心を操れる力」は呪いでしかなくて、ジゼルと出会ったことで解けたんだなと。
解呪できた理由が“愛”だなんてロマンチック。思い通りに生きられなくなっても、苦労しても「人生は悪いことばかりではない」と思える良いストーリーでした。