あらすじ
「アンリエッタ、ものは相談だが、どうだろう。正妃ではなくて、僕の愛妾にならないか?」
婚約者である王太子からとんでもない提案をされたアリエッタ。
しかも、勝手に隣国の第二王女を正妃にする約束をしたって?愛妾の一人になった私に愛人16人の管理をしてほしいってどういうこと!?
いつもおかしな事を言い出すとは思ってたけど、さすがにこれは容認できないアリエッタは婚約破棄を決意する。
そんなアリエッタを不憫に思ったのか、元王女である祖母から命令が。
なんでも、現王の弟である公爵・リシャールを訪ねて、彼を口説き落としてこいとのこと。リシャールといえば、偏屈で女嫌い。芸術をこよなく愛し領地に引きこもっていると噂の方。
「口説いた経験なんてないし、そもそも引きこもりの公爵様が私を相手にするのだろうか。」
そんな不安を抱えながら、アリエッタはリシャールの元を訪れるが…。
感想
リシャールの自由さや穏やかな性格に惹かれていくアリエッタ。
このままリシャールと幸せに…という流れだったらいいんだけど、あの王太子がアリエッタを追いかけてくるという展開!!
しかも信じられないことに、誰にも理解されない非常識な理由でアリエッタを迎えにきたのです(しかも深夜にきた!)。
なんでみんなが怒っているのかも理解できないので、迷惑をかけようが自分の正論をひたすら突き進む非常識な王太子……
「非常識には非常識を!」というアリエッタとリシャールの作戦は上手くいくのか。
しかも、王太子がアリエッタを迎えに来たりするから、アリエッタはセフィア(王太子が勝手に正妃にすると約束した隣国の王女)から狙われることになるし。
非常識な王太子から、アリエッタを消そうとしているセフィアから…リシャールは今度こそアリエッタを傷つけずに守れるのか!続きが楽しみな作品です。