あらすじ
「お前との婚約は破棄する!」
王国主催のパーティーで、婚約者ロンバート王太子から婚約破棄をされた公爵令嬢・クリスティアナ。
男爵令嬢シェリナをいじめた罪によるものだが、ロンバート王太子に「いじめなどなかった!」と必死に訴えかけたのは、クリスティアナではなくシェリナだった。
しかし、ロンバート王太子は聞く耳を持たず…クリスティアナは婚約破棄を承諾する。
後もう少しでこんな騒ぎを起こさず婚約破棄できたのに。それだけロンバート王太子を追い込んでしまったのだろうか…。
そう、クリスティアナは時期を見て婚約破棄するつもりだったのだ。
それは、どうしても諦められない夢があったから。
幼い頃にロンバート王太子と約束した彼を守るという夢…自分らしく生きることを許されない中で「そのままでいいよ」と言ってくれた彼を守る騎士になるという夢が…!
感想
まさか、断罪した相手を守る騎士になりたい!なんて意外すぎる展開でしたが、二人の過去を読んでいると納得でした。クリスティアナがクリスティアナらしく生きることを許してくれた唯一の存在がロンバート。
そこには、確かに友情があって…表面的なことがなければ今でも親友だったはずなのに、ロンバートがクリスティアナに敵意を持っていることがすごく悲しいです。クリスティアナの友愛が早く伝わればいいけど、道のりはまだ遠そう。
それに、ロンバートは王位継承権を巡って命を狙われているようだし、シェリナも恩人であるクリスティアナが断罪されるようなことになって辛い気持ちでいっぱい(今後シェリナも狙われると思う)。
まだまだ騎士としては未熟だけど、クリスティアナは騎士としてロンバートとシェリナを守れるのか…今後の展開が楽しみです。
ちなみに、男装しているクリスティアナはとても美しく、中身も凛としていて芯が強くてかっこいい!!
そんなクリスティアナと死神と呼ばれる冷酷なセドリック団長との恋の行方も気になるところです(凛としているクリスティアナが戸惑う姿が見てみたい!)。