「訳あり令嬢でしたが、溺愛されて今では幸せです アンソロジーコミック 6」に収録されてる作品の一つ「義妹の身代わりで隣国将軍の嫁にされた嫌われ令嬢です。夫が死ぬまで祖国に帰ってくるなと言われていたのに、優しい旦那さまを愛してしまいました。」。
いい意味で裏切られる心温まる良いストーリーでした!!スカッと系なのかと思ったら、結末にちょっと泣きそうになった…。
あらすじ
義妹の身代わりとして、隣国の将軍クレメントに嫁ぐことになったサンドラ。
父親からは「将軍が死ぬまで帰って来ることは許さない」と言われ、
義妹からは「死にたくなったら将軍さまの食事にこれを混ぜて。もちろんお義姉さまも一緒に飲むのよ」と毒を渡されるほど、家族から虐げられていた。
使用人も嫁入り道具も用意してもらえなかったサンドラ…
人質として何の価値もないのに、ひとりの人間として扱ってくれるクレメントに次第に惹かれていく。
そんなある日、父親が国賊として捕らえられたことを知ったサンドラ。
冷たくされても愛している家族を放っておくことはできない…でもクレメント様の足を引っ張るわけにはいかない…
悩みに悩んだサンドラはある決断をする…。
感想
こんなにも愛の溢れる「虐げ」はない!恋愛面よりも家族愛に注目してほしい作品です。
別れの時の「おかしなお義姉さま、私たちだって愛してるに決まってるでしょ」というセリフは、表情からいっても完全に嫌味だと思っていたけど、本当だったし…
結末を読んだ後に読み返すと、義妹が渡した毒(?)への両親の反応やクレメントの「すべて把握している」の意味もぜんぶ変わる!!
自然に誤解させられていました笑
ぜひ連載化して、義妹や両親目線のストーリーも読みたいなと思います。きっと彼らにとっても辛い日々だったんじゃないかな。守るためとはいえ、説明もできずに虐げなくちゃいけないんだから。