あらすじ
後妻として迎えられた母とともに伯爵家の一員となった元平民の・エルネスト。
そんな彼女は家でも貴族学校でも同い年の義姉を虐げ、後継者の地位も婚約者も奪い取り、最後には冷酷と噂される魔導卿に義姉を売り飛ばす。地味で冴えない義姉に抗う術はない。
すべてはウェルミィの思うがままに。それからしばらくして、魔導卿から夜会の招待状が届く。
自身の婚約者として義姉を紹介するのだろう。
父母とともに夜会に参加するウェルミィだったが、赴いた先では華やかな宴……ではなく、『義姉を虐げた』として伯爵家への断罪が始まった。
すべてはウェルミィの策略通りに――これは自分が憎まれても義姉を幸せにしようと企んだ、一人の悪役令嬢の物語。
感想
伏線がたくさんある作品で、それを回収しながら結末に向かうというストーリー構成。
面白かったのでドキドキしながら一気に読んでしまいました!
さて、義姉を救うために自ら悪役令嬢となったウェルミィ。
救うためには、そうせざるおえなかったウェルミィですが
義姉もまた、義妹のために動いていたところに姉妹愛を感じました。
二人の人生を狂わせた元凶にも、ちゃんと罰が与えられて、二人が幸せになれてよかった!!
自分の欲のために義姉や義妹をいじめる作品が多い中、愛ゆえに悪役令嬢になる…なかなか面白かったです。