2巻までは感動の涙でしたが、3巻では戦争が描かれており悲しみの涙に変わります。
その中でも印象的だった1ページの中に描かれていた3コマ。
これについて何も説明はありませんでしたが、“正義”という狂気が描かれていました。
今回はこの3コマについて書いていこうと思います。
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1ページに描かれた3コマ
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一コマ目は、憲兵に連行される伊吹家の家長・伊吹壱之介。
二コマ目は、「非国民」と書かれている塀を瀧子が消しているところ。
三コマ目は、お腹に傷を負って血を流しているいぬ子(薫と寅之介が助けた犬)
他にもありますが(特攻服を着ている寅之介の兄とか)、今回はこの3コマです。
“正義”という狂気にかられた人々
この時代は国のために戦うことが当たり前であり“正義”でした。
そのため、戦争を反対する者たちは「非国民」だと罵られたそうです(実際に戦争を経験していないので資料から)。
この伊吹造園もそう。
塀に「非国民」と書かれていることから、おそらく戦争に反対していたのでしょう。
さらに、いぬ子も同じ理由で殴られたのだと想像ができます(もしかしたら殺されてしまったかもしれません)。
薫と寅之介が暮らす伊吹造園の人々は本当に温かい人たちで、周りからも慕われていました。
それでも、“正義”によって傷つけられたのです。
まとめ
今回書いた3コマには説明がありません。
だけど、その「むごさ」と「悲惨」が伝わるコマであり、狂気が伝わってくる1ページでした。
3巻は、2巻までとは違い…本当に悲しくて涙なくしては読むことができません。
特に「伊左仁の言えなかった想い」は号泣。
戦争って「素直に気持ちを伝える」ことさえ奪ってしまうんですね。