ミステリと言う勿れに登場する不思議な女性・ライカ。
ずっと気になっていました。
存在がふわふわしていて、実は『整くんの妄想なんじゃないか』とか『幽霊なんじゃないか』とか思っていましたが…
8巻で正体が判明しました!
では、そんな8巻のあらすじや感想を書いていこうと思います(ネタバレあり)。
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あらすじ
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“満月に”“頭を垂れて”“星降る夜”この続きを知ってるか?事件に巻き込まれて…
ライカと美術館を訪れた久能整。
ある事件現場を目撃してしまいます。
「 “満月に”“頭を垂れて”“星降る夜”この続きを知ってるか?」
来場客に質問をして「知らない」と答えた者をスタンガンで気絶させる黒ずくめの男たち。
ヤバいと思った久能はライカを連れて急いで外へ連れ出そうとしますが…
ついに捕まってしまいます。
「 “満月に”“頭を垂れて”“星降る夜”この続きを知ってるかな?知ってたら教えてほしいんだけど」
知らないと答えればじぶんたちの身も危ない。
そう思った久能整は…知っているとも知らないとも答えず…
ライカのおかげで命拾いした久能。
もう一人の残された男性(美術館に来ていた元学芸員)と久能、ライカは黒ずくめの男たちに囲まれて…
「オレたちは教えてほしいだけなんだ。 “満月に”“頭を垂れて”“星降る夜”これは上の句。続く下の句を教えてほしい。知ってるはずだよね?教えてくれる?できたら意味も」
意味も?この言葉を聞いた久能は黒ずくめの男たちが本物ではないと気付いて――…
ライカの正体
美術館での一件で青砥さんにがっつりしぼられた久能。
その帰り道に久能は、『千夜子』と呼ばれる虚ろな目をした車イスの女性と出会います。
しかし、その女性を見た久能はひどく驚き…
「ライカさん…ちやこさん?」
そう、その『千夜子』と呼ばれる女性はライカさんにそっくりだったのです。
思わず久能は、車イスを押している女性に声をかけますが…
「あの…僕、ちやこさんのお姉さんの…」
「この子に姉はいませんけど?」
頭がハテナでいっぱいの久能は、ライカに聞くことに。
「さっき僕、ちやこさんを見かけました」
「知ってる」
「妹さんも入院してたんですね。そっくりでびっくりしました。双児だったんですか」
「違う。この世には千夜子しかいない」
この世には千夜子しかいない…その意味は…
「千夜子は解離性同一障害。以前は多重人格と呼ばれていた病気だ。わたしはその千夜子の後からできた人格の一人だよ」
ライカの口から語られる千夜子の壮絶な過去。
そして、あの日ライカが「春には消える」と言った意味がようやく分かった久能は――…。
感想
最近、友達から「娘が不登校になって……」と相談を受けたばかりだったので、最初の黒ずくめの男たちの話がすごく刺さりました。
『選択肢をもっと持てたらいい』『“何かになりたい”だけじゃなくて“どの場所でどんなふうに生きるのか”』
この漫画、友達にも勧めてみようと思います。
そして、ライカ。
ライカというのはカメラのことだったようです。性虐待(千夜子に)をしていた父親が大事にしていたカメラのこと。
自分はレプリカだと微笑んだライカに
「あなたはレプリカじゃない。あなたと千夜子さんは力を合わせて生き抜いたんです」
と言った久能の一言…これは、久能の過去にも繋がる言葉でした。
そう、久能の大事な人(母親)は生き抜くことができなかったのです。
今回はライカの過去だけではなく久能の過去も明らかになりましたが
いつも淡々としている久能が、泣きそうな表情を浮かべていて…こちらが泣きそうでした!