たとえ誰かを傷つけたとしても…漫画「略奪恋愛」あらすじ・感想

すきになったら止まらない…。たとえ誰かが傷ついたとしても…


タイトル通り「略奪恋愛」をテーマにしたオムニバス(7作品)です。


・如月ひいろ「月明かりの交歓」


・一井かずみ「私はもう火傷している」


・粒見よう子「どっちがスキなの?」


・宮園いづみ「僕らが恋した楽園」


・室たた「キミしかいらない劣情」


・安タケコ「幸せのお値段」


・湯町深「食べられたい」


如月ひいろ先生の作品が好きで購入しましたが、どの話も面白かった!


では、あらすじと感想を書いていきますね。

あらすじ


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如月ひいろ「月明かりの交歓」

あらすじ

「ねぇ、向井。経理部の青乃さんに二股かけられたってホント?…似た者同士でなぐさめ合わない?」


好きだった彼氏にまさかの本命の彼女がいた芳。


今日だけは一人で部屋にいたくなかった芳は、ふたつ年下の会社の後輩「向井太一」を部屋に誘います。


子供で生意気で全然タイプじゃない「向井」。


しかし、同じく二股をかけられた者同士なぐさめ合おうと…。


服を脱ぎ月明りの下で乱れる二人。


自分のお酒のにおいと向かいのタバコのにおいが混ざってく―――


たった一日だけの関係だったはずなのに、その後も向井は部屋にやってきます。


「―――俺、なぐさめてくれるなら芳先輩がいい」


次第に向かいに惹かれていく芳ですが、向井が青乃(元カノ)をまだ好きなことに気付いて――…。

湯町深「食べられたい」

あらすじ

「葉山、わたしとSEXしない?」


「…は?」


「あっ!葉山って彼女いないよね。女っ気全然ないもんね!!」


「……相田って彼氏いなかったけ?」


自分の彼氏に


「――おまえって27にもなって男経験ホンとないのな。なんかお前とSEXしててもつまんねー」


と言われてしまった相田は


私にだって男くらい誘惑できる!!


と一番害のなさそうな同期の葉山を誘惑することにするのでした。


しかし、急に襲ってきたらやっぱり怖い!!


そこで相田は葉山の手を縛って、触ることに――――。

感想

男性が彼氏から好きな女の子を奪うという「略奪」ストーリーです(まだ奪ってないけど)。


実は、葉山はずっと相田のことが好きだったのですが、相田は彼氏以外目に入らず彼氏に振り回されてばかり。


今回のこれはチャンス!だと思っていたようです笑


湯町先生の描く男性の表情がめっちゃ好き。感じてる顔もすごくよかったです♡



一井かずみ「私はもう火傷している」

あらすじ

高校3年生の時、付き合っている彼氏に浮気をされたあげく振られた文香。


大学生になった今も引きずっている文香ですが…そんな文香に何度も声をかけてくる男性がいました。


それは同じ学年の「藤原元樹」。


しかし、元樹には彼女が居て……。


「彼女いるくせに何やってんの?絡まれるの迷惑なんだけど」


「―――俺、絡んでんじゃなくて告ってんだよ」


彼女がいるくせに信じられない!そう思いながら、あの日の元カレと重ね合わせる文香。


そんなある日、文香は元樹と元カレの意外な関係性を知ってしまい――…

宮園いづみ「僕らが恋した楽園」

あらすじ

幼い頃からいつも一緒にいたルカ・天・聡史。


子供の頃からずっと聡史のことが好きだったルカは、天の後押しもあり…ついに聡史の彼女となります。


月日は流れて、大人になった3人。


聡史は夢だった商社マンになり、天はカメラマンアシスタントに。


そして、ルカはパン職人を目指して修行中です。


それぞれ道は違えども、子供の頃と変わらず仲良しの3人。


しかし、聡史がルカにプロポーズしたことにより、3人の関係は崩れ始めて―――…

感想

切ない…とにかく切ない話です。天も聡史も切ない…。


天はルカの気持ち(聡史のことを好きだということ)をずっと知っていてルカの幸せだけを願っていましたが、本当はずっとルカのことが好きでした。


聡史もまた、天の気持ちに気付いていたけどルカのことは渡せなくて…。


天と聡史が友達ではなかったらよかったのかもしれませんが、天がコンクールで入賞したと聞いた時の聡史の喜びよう…このシーンがまた切なかったです。


友情と愛情で揺れる男性陣に注目の作品です。


室たた「君しかいらない劣情」

あらすじ

誰にでも優しいってコトは、つまり誰にも興味がないってコト…


「おかえりー、珠希」


「いたの?」


子供の頃からしょっちゅう珠希に入り浸っている奏太。


珠希の兄の親友・奏太は誰に対してでも優しく、見た目もいい。そのため女子が放っとく訳もなく、頻繁に彼女が変わります。


そんな奏太に実は想いを寄せている珠希。


ある日、見てしまった今の彼女を触れる手と自分をなでる手が違うのだと気付き――…。

感想

何を言っても何を言っても届かないんだと気付いてしまった珠希。ついに――…!!


あれを彼女の前でやったのだとしたら、修羅場ですね。彼女は見てた?見てない?笑


ドラマのような略奪恋愛だと思う作品でした。


安タケコ「幸せのお値段」

あらすじ

「この100万円をさしあげますので、3か月間私の恋人になってください」


社長である父の会社で勤務している藤代さん。


父親から「25歳の誕生日までに決まった相手がいなければお見合いをさせる」と言われた藤代さんは、


お見合いを回避するため上司(植田主任)に買収相談を持ち掛けます。


「…ということで、私の彼氏として父に会ってほしいんです」


「何それ、怖っ!!断る!!」


「すみませんが、もうすでに父に植田主任とデキてる♡って言っちゃいました」


「んなことしなくても、恋人ができたって言えば納得するんじゃねぇの?」


「私の父は心配性で疑り深い性格なので、きっと彼氏として紹介した時から探偵を雇ったりして身辺調査をすると思うんです」


「だったら俺アウトだな。彼女いるし」


「………知ってます。私が知ってるだけでも彼女が……ふたりいますよね?」


「へぇ…よく知ってんね。でもハズレー。3人でーす」


こうして、最低上司に彼氏のフリをしてもらうことになった藤代さんですが…


「なぁ、なんで恋人役に俺を選んだわけ?もっとほかにも最適なヤツいただろう」


「別に…植田さんって玉の輿にも興味なさそうだし、安心して取引できるかなって思っただけで…」


植田主任の質問を上手くかわす藤代さん。


でも本当は―――植田主任のことが好きだからで……。

感想

植田さんの女グセの悪さを知りつつも、少しの間だけ夢を見たくてお金を使った藤代さん。


ふたりで食事に行ったり、植田さんの彼女と修羅場になったり…3か月の間にいろんなことがありました。


そして、ついに解放するときが!!


真実を告白するのかと思いきや、意外な展開で驚きでした笑