【ネタバレ感想】ほのぼのかと思いきや結末に衝撃『婚約破棄から押しかけ婚します!』

実際に読んだ漫画や観た映画・アニメなどのレビューです。本ページはプロモーションを含みます。


何度も読み返している大好きな作品です!


主人公は、婚約者・カークに逃げられた「セーラ」。どうしても結婚しなくちゃいけない事情があったセーラは無理やり(脅して)、その兄・トーマスの妻となるのですが……。


文句のつけどころがない魅力的な作品で、ラスト近辺では衝撃が走りました笑


では、あらすじやおすすめポイントなどを書いていきますね。


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あらすじ


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「カーク坊ちゃまの姿が見えないとは、どういうことだ!?」


「カーク様!カーク坊ちゃま!いらしたら返事をしてくださいませ!」


伯爵令嬢「セーラ・ホワイト」は騒がしい廊下の声に焦っていました。


なんと、婚約者「カーク」との婚礼の打ち合わせに来たのに、カークがいなくなってしまったのです。


「ンな馬鹿なぁあああ!」


貴族らしく表面上は優雅に見せているセーラでしたが、心の中は大パニック。


何故ならば…セーラには、どうしてもこの結婚を成立させなくてはいけない事情があったのです。


それは、セーラーの生家「ホワイト家」が統治するホワイト領にありました。


実はホワイト領は、近年大規模な天災が続き困窮していたのです。ホワイト領を統治するセーラ一家は領民を守るために、できるだけの対策をしてきましたが…ついに打つ手がなくなってしまって…。


もし、金持ち商人トーマス・カリスフォードの弟であるカークと結婚ができれば実家を…ホワイト領民を救えるほどの援助金がもらえる…。


幸い、カークの家も商売のために貴族の娘と結婚したがっていました。平民並みの生活をしているセーラですが一応貴族。自分との結婚はカリスフォード家にも大きなメリットがあるはずなのに……


肝心の婚約者がいなければ結婚できないままだし、援助金も手に入らない。どうしたらいいの…?


そこに一人の男性が部屋に入ってきます。


それは、極めて美形だけどどこか近寄りがたい印象を受けるカークの兄・トーマスでした。


「あら……確か、トーマス・カリスフォード様でしたかしら?」


実はセーラは婚約者であるカークと手紙でやり取りをしていたものの、会うのは今日が初めて。


当然カークの家族と会うのも初めてなのですが、大商人であるトーマスはセーラの国でも有名で、その絵姿を見たことがあったのです。


そんなトーマスの姿を目にしたセーラはあることを思いつきます。


別に、婚約者がカークでなくてもいいのよね。


手紙のやり取りをしているうちにカークには友愛の情を抱いていたセーラですが、それ以上の気持ちがあったわけではありません。


つまり――…


「ねぇ、トーマスカリスフォード様?あなたの弟君は、どちらにいらっしゃるのかしら?…まさか、婚約者との結婚の打ち合わせの場――貴族たるわたしくしと顔を合わせる席で、無礼にも姿を隠し、そのまま戻ってこない…などということは、ございませんよね?」


顔立ちが派手で、我儘・傲慢・意地悪そうだと周囲に言われ続けているセーラ。


実際は、そんなことはなく心優しい女性なのですが領民のため、トーマスに脅しをかけます。(内心では罪悪感に苛まれながら…)


「ねぇ。トーマス・カリスフォード様」


「……なんでしょう……セーラ・ホワイト嬢」


イヤな予感がする…と言わんばかりのトーマスの顔。そんなトーマスにセーラは


「わたしく、婿様がカーク様でなくとも構いませんのよ?これは利害の一致による、ビジネスのようなもの。婚礼の式を挙げ、紙切れ一枚にサインをすれば終わる代物。そうでございましょう?」


内心は心臓バクバクで背中には汗もびっしょりのセーラでしたが、もはやトーマスに選択肢はないだろうと迫ります。


その後、脅しの効果もありセーラは無事トーマスの妻に。


多額の援助金をもらえて領民を助けられたのだから、必ずトーマスの役に立ち恩返しをしようと決意します。


しかし、そんなふうに内心で燃えているセーラの姿は……


残念ながらセーラの本質を知らず、見た目通りにしか見ていないカリスフォード家の人たちには


これからバンバン浪費して贅沢三昧な生活をしてやろう!


としか映らないのでした。


こうして、愛のない二人の契約結婚が始まったのですが――…。



おすすめポイント

愛されてないけど… 恩人である旦那様のために!

自分たち(ホワイト家)が散財したせいで多額の援助が必要になったのだろうと思われている(顔立ちが派手で美人なので贅沢をしていると思われている)セーラは、カリスフォード家の人々から歓迎されることはありませんでした。


経験が浅いメイドとメイド見習いの少女を付けられて(セーラは可愛いと喜んでいたけど)、食事もセーラだけ質素(セーラは三食たべれて幸せだと喜んでいたけど)。



しかし、自分のことは自分でできて、おやつまであることに感謝している(ホワイト領では一日二食)セーラが嫌がらせに気付くはずもありませんでした。



そんなカリスフォード家の人たちに良く思われていないセーラ。



当然、夫であるトーマスもセーラに良い印象を持っておらず、今までの派手な女性関係もやめることもありませんでした。



しかし、それでも多額の援助をしてもらって領民を助けてもらったセーラ。



感謝してもしきれない気持ちから、何とか自分の役割を果たそうと頑張ります(苦手な社交界に出て、他の貴族とトーマスとのパイプになる)!



顔立ちが派手なため、ずっと誤解されているセーラですが…中身は純粋でとても優しい女性。


そして……


心の声がとても可愛らしいのです笑


純粋で可愛い心の声を発しながら頑張るセーラに注目です!


トーマスとセーラの動揺

トーマスとセーラは利害の一致で結婚した契約結婚です。


お互いに愛はない…はずなのですが…


ある日、トーマスがついセーラにキスをしてしまいます。


トーマス自身もその理由が分からないし(そもそもセーラのことはタイプではない)、セーラも何でそんなことをされたのか分からない(ファーストキス)!!


このあとの二人の動揺がとても面白いのです笑


どうやら、トーマスは派手な女性関係がありますが、恋をしたことがないみたい。


セーラの前で執事にツッコまれて、あたふたしている姿が可愛らしかったです(セーラもあたふたしていましたが)


セーラの隠し事。そして元婚約者「カーク」が帰ってきた!?

孤児院の件もあり、徐々に互いを意識し始めるトーマスとセーラ。


しかし、セーラにはトーマスに隠していることがありました。


なんとセーラは、トーマスに内緒で元婚約者・カークと手紙のやり取りをしているのです。


それには事情があったのですが…ついにカークとの手紙のことがトーマスにバレてしまいます。


「どういうことか、説明してくれるかな?してくれるよね?」


「…………えっと………」


セーラ一人だけの秘密であればすぐに白状していたところですが…これは自分一人の問題ではありません。


言いたくても言えない。セーラが答えられないでいると……


そこに、まさかの元婚約者「カーク」が帰ってきて……!?


当然、すでにセーラのことを好きになっていたトーマスの怒りは収まりません。


二人の仲を疑ったトーマスは、カークとセーラを問い詰めますが…驚くべき真実が発覚します。


カークが帰ってくるとも思っていませんでしたし、それ以上にカークの秘密が衝撃でした。



感想

素直で優しく…実は素朴なセーラ。


どの話も面白かったのですが、特に孤児院での話とカークの秘密が良かったです!


トーマスの執事も素敵だし、セーラ付きのメイドも可愛いし…文句のつけどころがない作品でした。


いつか漫画になるといいなと思っています♡