悠斗と天馬の過去について描かれていました。
天馬には少しだけ希望があったけど、対して悠斗には少しの希望もなかった。
妹を守りたいという気持ちは、やがて守らなくてはいけないという気持ちに変わり…。
そんな19巻のあらすじと感想です(ネタバレあり)。
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あらすじ
悠斗を倒すため、天馬と共に戦うことになった「ろくろ」。
陽の気を元々持っている悠斗は、ケガレ堕ちしたことで陰の気も手に入れている。
つまり、一時的に無悪(さかなし)と同じ「陰陽消滅」と同じ状態になれるのだ。
その状態が「玄胎」。しかし、一時的に強くなる分その反動も大きい。
そのため、悠斗は「玄胎」になるタイミングを計っていた。
ろくろ、天馬、悠斗…全員が全員、切り札の使いどころを探りながらの戦いついにその時はくる。
「チビ助っ来い‼!‼!説明は後でしてやるっ!さっさと俺の手を取れ!!!!」
玄胎になった悠斗を前に、天馬は「ろくろ」と――…‼!‼(引用元:助野嘉昭「双星の陰陽師」より)
ネタバレ感想
今回は戦いの他に天馬と悠斗の哀れな生い立ちについても描かれていました。
自分の苦悩も孤独も誰にも理解されないのに“最強”だと称えられてきた天馬。
生きていることが地獄でしかなかった天馬ですが(兄弟での殺し合い…13巻に詳しく描かれています)死の瞬間(有馬に見せられたもの)に少なからず希望を持っていた…という点では天馬には救いがあったということですね。
しかし、悠斗には少しの希望もなかった。「守りたい想い」は「守らなくてはいけないもの」に変わり、そして歪んでしまった…..。
幼い悠斗が事故をきっかけに偶然見てしまったものは、抱えきれるものではありませんでした。
ん……?偶然?本当に?
偶然ではないのでしょうね。それはまた先の話。