悠斗との戦いで両足を失った紅緒。
そんな紅緒の前に、親の仇である神威が現れて…!
「仇敵の力は要らぬと義を貫いて死ぬか 生きるために戦うため……呪いを身に宿して這い上がるか」
紅緒が選んだ道は?
そして、ろくろの呪護者とは?
では、あらすじと感想を書いていきますね(ネタバレあり)
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あらすじ
悠斗との戦いにより両足を失った紅緒。
悠斗はすべて見抜いていたのだ。
紅緒が、心のどこかで兄と戦うことをためらってしまっていたことを…。
「やっぱりお前生きてる価値ないよ。人としても陰陽師としても」
兄・悠斗に吐き捨てられ、ろくろが戦っているのに立つことさえできない紅緒。
そんな紅緒の前に現れたのは、何と親の仇である神威だった。
「ど……どうしてお前がここ……に!?」
「まだ戦いたいか?戦うための力が欲しいか?」
「どういうこと…?な…何の話をして…いるの?」
「俺ならばその失った足をケガレで繕ってやることができる」
「俺はどっちでもいいぞ 仇敵の力は要らぬと義を貫いて死ぬか 生きるために戦うため……呪いを身に宿して這い上がるか 答えろ」
もちろん、ケガレで体を補うことはとても危険な行為…失敗したらケガレ堕ちしてしまうかもしれない。
しかし、紅緒は…
「力…力が欲し…い!!」
こうして、紅緒は神威のおかげでもう一度ろくろと共に戦うことに。
そして――…
戦いを終えた紅緒とろくろは、有馬に今度こそ悠斗を倒すため「島」に渡りたいと願いでる。
島というのは、陰陽連の本部があるところで、千年に渡る陰陽師とケガレによる戦いの最前線にして最終決戦の地とされているところ。
最初こそ反対されていた紅緒とろくろだが、
「2年の内に島で戦うに値する実力をつける」
という約束で許されるのだった。
―そして2年後
島に行くための最終テストが行われることになった紅緒とろくろ。
その試験官は十二天将の一人である斑鳩士門の妹「斑鳩小夜」だった。
11歳の可愛らしい女の子だがその呪力は高く、自分の身を滅ぼしてしまうほどのもの。
彼女が行う試験とは簡単に言うと呪護者の見極めだ。
そもそも陰陽師を名乗るうえで、絶対的な条件となるのは歴代陰陽師の守護霊が憑いていること。
陰陽師達はこの守護霊のことを呪護者と呼び、呪護者こそが呪力そのものとされている。
ろくろの試験が始まり――…
「まさかこのようなカタチでお前と再び会えようとは……晴明」(引用元:助野嘉昭「双星の陰陽師」より)
感想
斑鳩小夜…高い呪力を持っていますが、どんなに長くても20歳まで生きられない定め。
それでも前向きに生きようとする小夜に、泣けない人はいないと思います。
「普通の人として生きて…普通の人として死にたい」
と幼い女の子が泣く姿は辛いですね。
この小夜の話を何故、士門が繭良に語ったか…というと、実は繭良も陰陽師になるために内緒で特訓をしているのです。
しかし、繭良には覚悟が足りない。
父・清玄にも「向かない」と言われ士門にも「本当に清玄さんの娘なのか!?」
と言われる始末。
今後の繭良の成長に期待です。