【ネタバレ】雛月の悲劇。子供たちが皆殺しにされた真相「双星の陰陽師2巻~4巻」あらすじ&感想

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ろくろが陰陽師をやめた原因……雛月の悲劇。

 

雛月寮で生活していた陰陽師候補生の子供たちが現れたケガレに皆殺しにされた事件だ。

 

しかし、これは表向きの理由。真相は唯一の生き残り「ろくろ」が関わっていた――…。

 

では、あらすじと感想を書いていきますね(ネタバレあり)。

 

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 あらすじ(ネタバレあり)

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有馬の策略によって二人で住むことになった紅緒とろくろ。


そんなある日、紅緒は人型のケガレ(神威)と遭遇する。紅緒の表情は厳しいものに変わり

 

「私は…私はお前を!!私はずっとお前を捜していたんだっ!!!!!」

 

実は、ろくろだけではなく紅緒にも悲しい過去があったのだ。

 

神威は、目の前で殺された両親の仇

 

紅緒にとって、神威を倒すことこそが唯一の自分の生きる価値…しかし力の差は歴然だった。

 

手も足も出ず、殺されかけたところをろくろに助けられることに。

 

その後、神威との戦い・亮悟を救出するために戦ったことが幼馴染の繭良に知られてしまい、ろくろは問い詰められる。

 

「また陰陽師やるつもりじゃないよね?またケガレと戦ったりしないよね…!?」

 

「俺は…戦うのもケガレも禍野も恐い…けど、戦って死ぬのが恐いワケじゃない」

ろくろが本当に恐いものは、自分が戦うことで誰かが辛い目に合うかもしれないということ。

 

それはろくろの過去によるもの…

 

ろくろが、雛月の悲劇のたった一人の生き残りであることに関係している。

 

雛月の悲劇――「雛月寮」で起こった事件。そこで生活をしていた陰陽師の候補生(子供)たちがケガレによって皆殺しにされた事件だ。

 

ろくろは雛月寮の候補生の一人で、その悲劇の生き残りだった。

 

というのは表向きの理由。真相は違う。それは――…。

 

 

繭良からろくろが「雛月の悲劇の生き残り」であることを聞かされた紅緒は顔色が変わる。

 

何故なら、雛月には唯一の家族である双子の兄「悠斗」がいたからだ。

 

実は紅緒には仇が二人いた。一人は両親を殺した神威。もう一人は雛月の悲劇で兄を殺したケガレだ。

 

雛月の悲劇の生き残りであるろくろに話を聞こうと思う紅緒。

 

そんな時…ろくろと清弦の会話を偶然聞いてしまう。二人の会話に疑問を感じた紅緒は…

 

「今のはどういう…意味!?何の話をしていた…の!」

 

会話に割って入る紅緒。制止するろくろを無視して、清弦は雛月の悲劇の真相を語るのだった。

 

「禍野から現れたケガレなんざ一匹もいねぇ。一人生き残った子供…ろくろが候補生を全員殺した張本人だからだ!!」

 

兄を殺したのは…ろくろ?

 

しかし、真実の奥にはさらなる真実があった。

 

紅緒・ろくろ・清弦の前に雛月の悲劇の真の元凶が現れて――…。

 

「何でお前がまだ生きてるんだ…!!悠斗ぉぉぉぉ!!!!」(引用元:助野嘉昭「双星の陰陽師」より)

 

 

 感想

禍野から現れたケガレはいません。何故なら、ろくろ以外の候補生たちは全員ケガレ堕ちしたから。

 

そのケガレ堕ちした候補生たちを祓ったのはろくろなので、「全員殺した」という表現で間違ってはいませんが…しかし、元凶はケガレ堕ちさせた人物。

 

それがまさかの紅緒の兄「悠斗」だったのです。

 

死んだと思っていた悠斗が現れて動揺するろくろと…真実を知って戦意喪失する紅緒。そんな二人を守ろうと清弦は戦いますが……切ない。

 

「俺の命はお前らのためにある」

 

口の悪い清弦がそんなことを言うとめっちゃ泣けます。