2巻では、エリアスがチセを買った3つ目の理由が分かります。
魔法使いの弟子にすること、妻にすること…そしてもう一つ。
「人間に執着をしない」これこそが3つ目の理由に繋がるんですが…
そんな2巻のあらすじと感想を書いていきます(ネタバレあり)。
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あらすじ(ネタバレあり)
サイモン(エリアスの監視役・人間)からのペナルティで、教会に居ついた「黒妖犬(教会と墓を守る犬の妖精)」が無害なのかを確かめにきたエリアスとチセ。
しかし、教会では不吉な事件が起こっていました。噛み跡と引っかき傷を負った遺体…
「…少し厄介なことになったかもしれないな」
そう呟くエリアス。
その後、エリアスが管理者に会いに行っている間にチセはその場を離れます。
(ここ、よくないものが沸いてる…)
そう思いながら辺りを見渡していると、チセの背後から…
「お前はどこから来たんだい?縫い目のないシャツは誰に渡す?」
という不気味な声が。
(あ これはだめな奴だ。この手の問いに応えちゃいけない。一言でも応えたら――…)
白い顔の黒い体――人ならざるモノ。
そのモノから逃れるために必死で走り出すチセ。しかし、追いつかれてしまいます。
すると、突然現れた青年に助けられー…
ピンチのところを青年に助けられたチセ。助けてもらったお礼を言うチセでしたが、その青年は急に倒れこんでしまいます。
「!?どうしたんですか!?」
「ここは危ない。早く…帰れ」
青年の苦しそうな声と彼の腕を掴んだときに付いた血。
チセは青年を置いて帰るなんてことはできず、エリアスを呼ぶか…持っている薬で手当てをするか思いあぐねます。
すると、青年は
「………お前はイザベルに似てるな…」
とチセに呟き、そして――…
「そうだ……イザベル。お前がいるここは オレが守らナきャ な」
そう言うと…次の瞬間、全身が黒い毛に覆われて黒い犬の姿に――…。
(―――…!!黒い犬…!)
その姿にハッとするチセ。
そうです、その青年こそがチセとエリアスが探していた「黒妖犬」だったのです。
傷ついた体を必死に動かそうとする黒妖犬。動かすたびに飛び散る血を見たチセは黒妖犬を止めようとします。
チセに抱かれたことで大人しくなった黒妖犬。そんな黒妖犬にホッとしたチセでしたが…
そこに、まさかのあの人物が―…!!(引用元:ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」より)
継母の策略で、身売りのようにして嫁がされたクリスタ。相手は人嫌いでいつも仮面をかぶっていると噂の辺境伯ジェラルド。クリスタを冷たく突き放すジェラルドだったが、実は彼には誰にも言えない秘密があって…!
感想
2巻のラストに少し気になるセリフがありました。
それは「だってお前が人間に執着するわけないもの」。
この言葉はカルタフィルス(2巻-1のあらすじ参照)からエリアスに向けて放たれたものだったんですが
実は2巻ではエリアスがチセを買った3つ目の理由が描かれています。(チセも教えてもらっていなかった理由)
人間に執着するわけがない…これに関することこそが3つ目の理由なのです。
人間でもない、妖精でも精霊でもないエリアスがチセを買った3つ目の理由…非常に興味深かったです。
良かったら読んでみてくださいね。