何気なく吐く言葉こそ呪いになる。
チセとエリアスが出会った少女は「消えた弟」を探していました。
彼女の話はとても奇妙なもの。
今回はそんな6巻のあらすじと感想です(ネタバレあり)。
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あらすじ(ネタバレあり)
クリスマスも近付き、エリアスとレンフレッドへのクリスマスプレゼントを選びに来たチセとアリス。
誰かにプレゼントなんて贈ったことがない二人は、あーでもないこうでもないと街の中を歩きます。
すると、アリスに声をかけてきた人物たちが。
「おお?アリスじゃねえか」
彼らは、アリスの過去に大きく関わっていた人物で麻薬の売人。
しつこくアリスに迫る彼ら――しかし、チセと一緒に来ていたルツによって――…。
ルツのおかげで売人たちから逃れることができたチセとアリス。
「フーー」とベンチで一息をつくと、チセはアリスに
「……薬っておいしいの?」
と聞きます。するとアリスは笑いながら
「うまくねーよ。あたしには合わない。好きで始めたわけでもねえし」
そして、自分の過去とレンフレッドとの出会いについて話し始めるのでした。
アリスの壮絶な過去――…
薬物中毒者だった親に無理やり薬を入れられ、売人になるよう育てられたアリス。
お金を稼ぐ術が売人しかなかったアリスは、親の死後も売人として生きていました。
そんなある日、突然アリスの目の前にレンフレッドが現れます。
何も分からないまま、レンフレッドの家に連れて行かれるアリス。
「……なんなんだよ。あんた一体誰なんだ。なんであたしを連れてきた」
実はレンフレッドの目的はアリスの魔術師としての素質にあり―…。
自分がどうして連れて来られたのか…
その目的を知ったアリスでしたが、誰かを信じられるような生き方ができてこなかったため
レンフレッドの話を簡単に信用などできるはずがありませんでした。
そんなある日、ある事件が二人の絆を深めることに――…。
アリスの過去を知るも言葉が出てこないチセ。
そんなチセにアリスは「聞いてくれてありがとう」と言うのでした。
そしてクリスマス当日――
サイモンからクリスマスプレゼントを貰ったチセは、お礼を言いに出かけます。
すると…
「――男の子見なかった!?」
と背後から女の子がぶつかってきました。チセが見ていないと言うと…
「――お願い!弟を見つけるの手伝って…!!」
少女の名前は「ステラ」。彼女の話はとても奇妙なものでした。
それは――…
ケンカした弟が突然消えてしまい…それを両親に伝えるも、何故か弟なんていないと言われてしまった…というもの。
「あたししか弟のこと覚えてない…どうして?」
そう呟くステラ。
そんなステラにエリアスとチセは協力することになるのですが、
次第にステラは弟の名前さえ思いだせなくなってしまい――。(引用元:ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」より)
感想
ステラの話はまさに教訓とも言える話しでした。
弟を連れて行ってしまったのは「灰ノ目」だったのですが、「弟を返して」というステラに「これを捨てたのはお前だろう」と答える「灰ノ目」。
その理由こそまさに教訓でした。
何気なく吐く言葉こそ呪い…気をつけたいものです。