4巻はエリアスの過去について描かれています。
精霊や妖精寄りだけど、わずかに入っている「人間」。
エリアスが最後に見た「赤」を考えると、エリアスはまさか…。
では4巻のあらすじと感想を書いていきます(ネタバレあり)。
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あらすじ(ネタバレあり)
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竜の巣の管理者でエリアスの知人「リンデル」の地に一人で赴いたチセは、リンデルからエリアスとの出会いについて聞かされます。
それは、遠い昔のこと――…
長命の星を背負うリンデルが、魔法使いの道理を嫌って一人で遊牧の旅をしていた頃の話…
雪が降り続けるある夜、狼が出たことにより夜通し番をすることになったリンデル。
しかし…その夜、現れたのは狼ではなく…
夜が二つ足で歩むがごとくやってきた――エリアスでした。
「―――おぬし どこから来た?人間ではなさそうだが」
突然現れたエリアスに問うリンデル。
するとエリアスは
「…わからない。気がついたら森にいて いつのまにか歩いてた あるいて あるいて あるいた」
自分が何者で、どこへ向かって歩いていたのかも分からないと言うエリアス。
そんなエリアスをリンデルは、自分の師の元へ連れて行くことにします。
師匠だったら何か助言してくれるであろう…そう期待して向かったリンデルとエリアスでしたが…
「わからない?」
「そうだな…限りなく精霊や妖精寄りなんだけど でもわずかに「人間」が入ってる。…人間が愚かな邪法のしっぺ返しで化けた というなら話は簡単んだけど…」
そう答えるリンデルの師「ラハブ」はエリアスの方に向き直し
「…君が「歩き出す」前に何があったか覚えていることはあるかい?」
エリアスが唯一覚えていること、それは―――あか。
あかとは一体―――?
その後、ラハブの提案によりリンデルはエリアスの面倒をみることになります。
衣食住を共にし、様々なことを教えるリンデル。
そんなある日、エリアスが原因でリンデルは怪我を負ってしまいます。
しかし、リンデルはエリアスに「ありがとう」と…。
その言葉にエリアスは衝撃の告白をするのでした。
それは―――…。(引用元:ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」より)
感想(ネタバレあり)
エリアスの告白ですが、実は3巻にもそれを彷彿させるシーンがありました。
今思えば、あれはそういうことだったのかと納得。
本当にこの漫画は、凄くよく出来ているなと心から思います。
言葉ではっきり明言されていなくても、描写で伝わってくるんですよね。
特にラハブの家に到着したときのエリアスの大きさ。
それって、まさか…と思ってしまいました。
さて、今回のあらすじはエリアスの過去について書きましたが、後半にはチセの背負っている呪いについても描かれています。
1巻のあらすじにも書いたように、チセの家族はチセの力によってバラバラになっています。
実は父親と弟は失踪していて、母親は亡くなっているんですが…チセの言う呪いとは家族のこと。
ではバラバラになってしまったことが呪いなのか…「いやそうではない」と私は思います。
これは読み手側の受け取り方にもよりますが、個人的な意見としては母親ではないかと…。
かなり壮絶でチセがエリアスに依存してしまうのも分かる気がしました。