まるでおとぎ話のように義妹に魅了されていく「セシリア」の周りたち。
その中にはセシリアの婚約者もいて…
ついに婚約破棄をされてしまったセシリアは、あらぬ疑いをかけられて国外追放されてしまいます。
平民となったセシリア。
そんなセシリアの前に、自分を裏切った幼馴染のアルバートが現れて…！
夢中になってしまうほど面白い作品です！
では、あらすじや感想などを書いていきますね。
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あらすじ
「セシリア・ブラットリ―！本日をもって母子共々パーシヴァルを追放とする」
すべての始まりは、父が愛人とのその娘・アンを王都にある本邸に住まわせるという暴挙に出たことでした。
貴族が愛人を持つのは珍しいことではありませんでしたが、自分の夫人と同じ邸に住まわせるというのは常識外れ。
セシリアもセシリアも母も反対しましたが、一緒に暮らすことになってしまったのです。
すると…信じられないことが！
義妹・アンが貴族風にアンジェリカと名を変えると、なんとセシリアの弟を筆頭に理解できない方法で周囲の人々を掌握していったのです。
そこにはセシリアの婚約者である王太子のライオネルの姿もあって…。
まるでおとぎ話のように義妹・アンを守る彼らは、アンジェリカの敵は悪と断ずるほど“異常”な入れこみよう。
そしてついにセシリアは、婚約者・ライオネル王子から婚約破棄を言い渡され、あらぬ疑いで母子共に国を追放されてしまったのでした。
命からがら身分を隠し隣国に逃れたセシリアたち。
貴族の名を捨てたセシリアはピアという名を名乗り、この環境で生き抜ぬくことを誓います。
昼は針子、夜は書籍の翻訳の仕事…平民として必死に生きるピア(元・セシリア)。
そんなピアの前に、アンジェリに心酔していた幼馴染のアルバート王子が現れて……！！
注目ポイント
異常なまでにアンジェリカに魅了された理由
アルバートが現れたことによって、ピアはあの時のことを知ることになります。
「アンジェリカに会った途端、彼女のことしか考えられなくなった。彼女を囲む男たちが憎くてたまらなくなり、何を引き換えにしても彼女の歓心を得たい。それは彼女に乞われれば人を殺すことすら躊躇いがなくなるほどに――」
それを聞いたピアにも思い当たることが。
アンジェリカの影響でどんどんおかしくなっていた周囲の人間。特に問題だったのが彼女をめぐる男性同士の決闘騒ぎでした。
時には死者がでることもあり…アルバートもまた人を殺してしまったのです。
そのことにより、自国に連れ戻されたアルバート。
「帰国してしばらく経つと、自分のしたことの恐ろしさが身に染みて、謝罪しようと遺族のもとを訪れたが―――その家はアンジェリカの不興を買ったことでとっくに取り潰しになっていた。その時、初めて私はアンジェリカを恐ろしいと感じた」
そしてアルバートはあの時のことをピアに謝罪しますが……。
アンジェリカによって国が亡びる…？
アルバートは、ピアに謝罪するためだけにピアの前に現れたわけではありません。
協力者になってほしいと頼みに来たのです。
実は、ピアが元々いた国はピアが去った時よりもさらに悲惨な状況になっているそう。
それは、まるでアンジェリカが周囲の男たちを自分が思うままに操っているかのようで…。
内乱にでもなれば、アルバートの国だって無事ではすまない。
それを懸念したアルバートは、国を守るために最後まで理性的であり続けたピアに協力を願い出たのです。
最初こそ、あんな国どうでもいいと言っていたピアでしたが、アンジェリカに反撃することになり――…！！
アルバート王子の初恋相手？恋の予感
アンジェリカの影響でピアを助けなかった(それどころかピアの迫害に加担)アルバートですが、実はアルバートにとってピアは初恋の人。
正気を取り戻し始めた頃…自分が行った非道を深く後悔したアルバートは自ら死のうとしますが、留まったのもピアを助けるためでした。
そして、そのために魅了の魔法の解呪の副作用にも耐えて、ようやく再び理性を取り戻したのです。
しかし、もともとピアはライオネルの婚約者。アルバートは自分の気持ちを隠し続けて…
感想
アンジェリカの魅了の魔法で亡びそうな国。
自分の思うがままに男を操るアンジェリカにどのように反撃するのか期待です！
そして、アルバートの恋も。
ピアのある発言(誤解)によりアルバートが倒れてしまったシーンに笑ってしまいました！
ワクワクドキドキする展開でおすすめの作品です♡
