目を覚まさない「ろくろ」の潜在意識に死んだはずの悠斗が。
悠斗が語る真実は衝撃でしたが、これで納得しました。20巻のラストの理由はこれか!!
色んなことがあったけど、兄として…友として(だと思ってる。)真実を話す悠斗に泣けました~。
今回はそんな23巻のあらすじや感想を書いていきます。(ネタバレあるので注意です)
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あらすじ
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謎の白い男―――『太陽の御魂』との接触により、ろくろに異変が!正気を取り戻したものの、意識を失い倒れてしまうのだった。
依然として目を覚まさない「ろくろ」。
この事態を受けて、有主は緊急会議を開くために天将十二家当主たちを集める。
その会議の内容は、双星の陰陽師の真実とこの先待ち受ける陰陽師とケガレについて。
有主は先代(父)が遺した日記の内容を天将十二家当主たちに話すことを決意したのだ。
話をするにあたって、有主はある人物を招き入れる。
「…ではお入りください。」
「ここから先は双星の陰陽師『化野紅緒』さんにお話し頂きます。」
天将十二家当主たちと情報を共有するためには、真実を知っている紅緒から話してもらうことが得策。
しかし、紅緒の隣に立つ有主の表情は強張っていた。
何故なら、有主はあることを危惧していたのだ。紅緒が婆娑羅と接触したことを話し、危険視されることを。
自分自身は紅緒を信じているが、全員がそうであるとは限らない。そう思った有主は
「紅緒さんが太陰の秘密を知っていても、誰から聞いたのか知る術はない。覚醒した際に過去の記憶が蘇ったと言っても疑われはしないはずです」
と天将十二家当主たちには、接触したことを隠して話すことを勧めたのだ。
しかし、紅緒は――――
「今からお話することは、全て私が経験したことです。私は4年前…本土滞在の折、一度呪力を全て失い…力を取り戻す過程において、婆娑羅の一位『千怒』と接触しました。」
どよめく天将十二家当主たちと動揺する有主。ついに紅緒は、幽閉されることになってしまうのだった。
こうなることも想定していた紅緒。
しかし、紅緒は認めてほしかったのだ――自分を…ろくろを…自分たちの結婚を……そして自分たちの生まれてくる子を……。
一方、ろくろは潜在意識の中で悠斗と再会をしていた。そこでろくろは「太陽の御魂」について聞く。
太陰の魂は常に太陰候補の中にあり、覚醒してきたが……
実は太陽の魂は「ろくろ」の中にあったわけではない。ここ最近になって外の世界に出てきたのだと悠斗は言う。
御魂の目的は「ろくろ」と融合し太陽として完全に覚醒すること。しかし、完全に覚醒してしまうと「ろくろ」の自我は消滅してしまうのだと…。
悠斗の一方的な話に困惑する「ろくろ」はある疑問を投げかける。
「って言うか、太陽の御魂が最近出て来たってどういう意味だよ?大事な中身がいなかったんなら、太陽候補の男は今までどうやって覚醒してきたんだ!?」
「だからしてないんだってば」
「はい?」
真実はこうだ。実はこれまでに太陽候補の男が太陽として覚醒したことは一度もない。その理由は御魂が幽閉されていたからである。
では、どこに?それは……
「無悪(さかなし)!!無悪が太陽の力をずっと持ってたって言うのか!?」
「そう。土御門有馬様が無悪を倒したんだ。太陽の御魂の正体は実体を得た太陽の力そのものだ。それが無悪の中から解き放たれ“器(ろくろ)”を探してずっと禍野を彷徨っていた」
その時、ろくろはあることに気付く。
「な…なんだあの空」
真っ黒な空に驚く「ろくろ」。そんな「ろくろ」に悠斗は
「あれは、太陽の御魂に侵食された君の精神…あの闇が全てを包んだらアウトだよ」
「じゃあ俺の意識が乗っ取られて、現実世界で太陽が目覚めてしまったら…!!」
そんなことになったら、紅緒はもう禍野でしか生きていけなくなる。
そして…神子が生まれたあと、ケガレとして殺されることに。
「そんなことさせるかっ!!」
と、紅緒を助けに行こうとするが自分の意思ではここからは出ることができない。
「どうしたらいいんだ!!」
焦る「ろくろ」。そんな「ろくろ」に悠斗は8年前のあの日――何があったのかを話すのだった。
その話は誰も知らなかった衝撃の事実で―――…。
感想
自分の中にある悠斗を認知した「ろくろ」。これで「ろくろ」が完全覚醒しないための準備ができました。
悪態をつきながらも、兄として友人として「ろくろ」を助けるために(?)現れた悠斗に感動です。
さて、実は今回はそんな感動的な話のほかに「胸キュンストーリー」もありました。
士門のあんな顔見たことがない♡レア士門。このストーリーについては別で書こうと思っています♡