「罪も穢れも俺がまとめて祓ってやる!」
誰もよりも強い陰陽師を目指していたろくろ。そんなろくろに起こった事件――雛月の悲劇。
18人もの候補生が亡くなった悲しい事件…ろくろはその事件の唯一の生き残りだった。
戦うことがトラウマになってしまったろくろは、陰陽師から離れることに。
そんなある日、ろくろは一人の少女と出会う――…。
では、あらすじと感想を書いていきますね(ネタバレあり)。
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あらすじ
地上に存在する悪霊とは違う化け物。その化け物は禍野と呼ばれる異世界の住人“ケガレ”と呼ぶ。
このケガレと戦うことこそが陰陽師の使命である。
陰陽連支部「星火寮」に住む中学2年生の「ろくろ」もその使命を担う一人だった。
陰陽師として、正義感もあり自他ともに認める実力者だったろくろ。
しかし、2年前にあることが原因で戦うことをやめてしまったのだ。
その原因とは――…雛月の悲劇
陰陽師の候補生が18人…ほぼ全員が死んだと言われる悲しい事件…ろくろはこの雛月の悲劇の生き残りなのである。
そんなある日、ろくろが歩いていると…
「えええええっ!?何で空から人が…!?」
なんと空から一人の少女が!
川に落ちた少女を助けるため川に入ったろくろだったが、何故か逆に助けてもらうことに。
この少女の名は「紅緒」。
あまりにもの美少女にろくろが見惚れていると、紅緒が無言で地図を渡してくる。
「何それ……地図?この印のついてる所に案内しろって?」
うなずく紅緒。
「まあ、助けて貰ったし断る理由はないよな(下心あり笑)。この辺じゃ見ない制服だな。引っ越しでもしてきたのか?」
またもや、うなずくだけの紅緒。
そんな紅緒にろくろは
「―――って、何でお前喋らねぇの?あ…もしかして喋れないのか?」
「会話……めんどい」
何コイツ!?
ラブコメ的な展開を期待していたろくろだったが、それは諦めて約束通り道案内をすることに。
が…2時間後。
「ここどこ!?」
まさかの…ろくろまで迷ってしまったのだ。そんなろくろに冷たい視線を浴びせる紅緒。
紅緒の態度にイライラするろくろが「帰りたい」と思っていると、すれ違ったはずの兄妹が消えていた!そして聞こえるケガレの声…
すると紅緒は霊符を取り出し唱え出して――。
「あ…あいつ…陰陽師だったのか!」
そう、紅緒は陰陽師だったのだ。
禍野に連れ去られた兄妹を救出するため…何体ものケガレを倒していく紅緒。
しかし、強敵の前についに膝をついてしまう。
そんな紅緒にろくろは
「代わるよ…あとは俺がやるわ」
「一人でなんて無茶…よ!」
トラウマになっていた戦うこと……震える手を抑えながらろくろは戦い勝利する。
その呪われた力で――……。
無事に禍野から帰ってきたろくろと紅緒。もう二度と関わりたくないと!と思いながら紅緒と別れるが……
「…………な!!!何でお前がここに!?」
まさかの関わりたくないと思っていた紅緒がリビングでおはぎを食べてるではないか!
実は、紅緒の目的地は星火寮だったのである。
これが、後に「双星(最強の陰陽師夫婦」と呼ばれるろくろと紅緒の出会いだった―――…。(引用元:助野嘉昭「双星の陰陽師」より)
感想
第一印象は最悪な二人。そんな二人が陰陽師のトップに「結婚して子供を作って貰いたいんだ」と言われても「はっ!?」ですよね笑
そう、二人の使命はすべてのケガレを祓うと言われる「神子」を生むこと。
今回書き直しのために1巻を書きましたが…もうすでに22巻まで出ているので、ろくろと紅緒ってこんなに仲違いしていたんだなーと感慨深くなりました笑