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あらすじ
妹の呪縛から逃れたと思っていた姉、レイナ。しかし彼女は突然異世界に召喚されてしまう。
それはなんと「聖女」として異世界に召喚された妹が、彼女に雑用を押し付けるための召喚だった。
もう二度と、妹の思う通りの生活なんてしてたまるものか。そう思ったレイナは、自分を召喚した宰相エドヴァルドに必死に自分の価値を伝える。
すると、エドヴァルドもワガママで愚かな妹の所業に手を焼いているようだった。それに気が付いたレイナは彼に協力関係を申し出る。
そのうち何故かエドヴァルドはレイナを溺愛し始めて――!?
感想
6年かけてワガママ妹や両親から離れたのに、またもや一足先に召喚された妹(聖女だけど努力が嫌いでワガママ)の補佐をするために召喚されたレイナ。
「妹のパシリなんてやってられるか!!」と、妹と関わらない人生を勝ち取るため、レイナが見せた序盤の演説?抗議?があっぱれでした!!
自分を召喚したエドヴァルドに「誘拐」だと言い放ち、感じ取ったコーヒーの罠にも「侮るなよ」とコーヒーをぶちまけ、もはや反論できないほど正論を叩きつける。「首よりもココを差し出せ」とこめかみを指さしたところなんて、かっこよすぎでした。
そんな頭脳明晰(回転も早い)で度胸もあるレイナの活躍がすごい。自分の持っている知識を総動員させてエドヴァルドに貢献するのです。ただ、もともと持っている知識やゲームシナリオ知識があっても、解決するのが難しい問題もあるわけで。それどう解決に導くのかも、この作品の面白いところです。
そんな度胸もあって強気なレイナ。だけど、妹や家族のことで闇を抱えていて危うく脆いところがあって…。自分に好意を持ってくれているエドヴァルドを心から信じることができないレイナが切なかったです。レイナには幸せになってほしい…。
ちなみにエドヴァルの貴族的なアプローチにキュンとしました(序盤の彼を知ってるから余計に)この作品、かなり面白いので(妹にはイライラさせられるけど)おすすめです!!