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あらすじ
「アガシャはけっこんしないのか?」五歳の殿下からの無邪気な問いに困る私。
尊く可愛い殿下と公爵令嬢に、婚約破棄と家から勘当されたことをどう伝えればよいのやら。
「よし、アガシャのけっこんのため、いろんな男をしょーかいしよう」恐ろしいことになった。
そして、連れてこられたのは運命の人――元同級生で宰相補佐のカルレイン。
純粋無垢な五歳児カップルに振り回され、ほのかに憧れていた彼との距離が縮み始める。
「ぷろぽーずだいさくしぇん」のおかげで、家族と元婚約者に見捨てられた私のわだかまりも消えていき、まっすぐ彼の想いを受け取めて……
感想
公爵令嬢ダリア(5歳)の一番になりたくて、「アガシャの結婚のために色んな男を紹介しよう作戦」を決行した5歳の殿下。
それが本当に可愛くて。5歳のダリアと殿下の可愛らしさに悶絶する作品でした!
「いい香りがする男がいい」と侍女から聞けば、バターとはちみつを塗った(二人にとっていい匂い)騎士をアガシャの前に連れていったり、「歯にほうれん草がついていない男」を連れてきたはずなのに、ブラックペッパーがついてて歯磨きの指導をしたり。
個人的には殿下の「おしりペンペン」の説明が可愛すぎて、たまりませんでした!!
もう本当に、殿下とダリアの子供らしい発想と強引さに、カルレインとアガシャは振り回されまくりだったけど(でも、可愛いから許されてる)、もし二人がいなかったら、ヘタレなカルレインと自分に自信がないアガシャが結ばれることはなかっただろうな。
「継母の心得」とか「訳あり伯爵様と契約結婚したら、義娘(六歳)の契約母になってしまいました。」とかが好きな方におすすめの作品です(同じくらい可愛い!!)。