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あらすじ
漫画の世界の悪役キャラに転生してしまった、侯爵令嬢ローザ・クロイツァー。
破滅回避のために王子との接触を避けつつも、バスボムのお店を開いたり買い物で散財したりと、自由気ままなお嬢様生活を満喫。
利害の一致でうっかり婚約者となってしまった、推しキャラのイーサンとの仲もおおむね良好で――?
毒殺予定の悪役令嬢、第二の人生を謳歌中!パワフルで自由奔放、でもちょっぴりお人よし。そんなローザの奮闘記。
感想
毒殺されないよう王子との婚約は拒否して、前世で大好きだった入浴から“バスボム”を試行錯誤で試作し、店を出すまでに発展させたローザ。
そのパワフルな行動力に度肝を抜かれ、思ったことを口に出してしまう性格に何度も笑ってしまいました。
さすがに、契約婚約者だとはいえ、イーサンに「よかったです。閣下にも心を許せるご友人がいて」は失礼だと思ったけど!笑
ローザとイーサンの会話が本当に面白くて。ローザもズバズバ言うけど、それさえも逆手に取るイーサンがすごいのです。さすが腹黒っていう感じで。
そんな笑えるシーンがたくさんある作品なのですが、テーマにあるのは「毒殺される運命は回避できるのか」ということ。
それがミステリーサスペンス風に描かれてるんですが、これが予想外の展開で。
ローザのことが嫌いで、エレンとイチャイチャしているのに、何故しつこく「責任を取ってローザと婚約する」なんて言うんだろうと思っていたら(ローザは何度も断ってるのに)、この王子がとんでもないヤツだった!
真面目でいい人そうな感じだったのに、思惑がヤバい!ローザを嵌めようとするエレンもだいぶウザかったけど。
ラブコメとしても面白いけど、ミステリーサスペンスとしても面白い作品でした!!