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あらすじ
「大丈夫、もし君が死にそうになっても、死ぬ前にオレが殺してあげる」
その“暗殺者”は、わたしににっこりと微笑みかけた。
乙女ゲームの世界で5歳児の“悪役王女”・リュシエンヌになって以来、ずっと王妃たちからの暴力と空腹に耐える日々だった。
そんなある日、隠し攻略対象の彼と出会った。名前はルフェーヴル。
薬草の手当てで寝かしつけてくれたり、動けないわたしに水やビスケットをくれたり。
生まれて初めて触れた温かさにわたしは決めた。
「お兄ちゃんにだったら、ころされてもいいよ」
シナリオにはなかった孤独な二人の出会いが、ゲームを根底から変えていく!
無垢な王女と腹黒アサシンの年の差・偏愛ファンタジー
感想
不遇の王女リュシ(リュシエンヌ)と暗殺者ルル(ルフェーヴル)の依存と執着溺愛から始まるラブストーリーでした。
リュシが受けている虐待は目も当てられないほどひどいものなんですが、そんな彼女を周りにバレない程度に傷の手当をし、食事を与えたのがルル(“その日”が来るまでリュシを連れ出すことはできない)。
始めは「おもしろい生き物」くらいに思っていたルルが、曖昧な感情のままにリュシに執着していく過程は読んでるこちらがゾクッとしてしまうほどでした。
もうルルのヤンデレっぷりが本当に恐ろしくて。今まで読んできたヤンデレの中でもトップ3に入るくらいのヤンデレだと思いました(いつもは軽い口調なのに、リュシ絡みの怒りでみせる暗殺者らしい顔や低い声にはギャップ萌え)。
そんなルルの王妃たち(リュシを虐待したものたち)への拷問?報復?もすごかったです。自業自得だけど殺さない程度に痛めつけられるってかなり苦しい。まぁ、ぜんぶ自分たちがリュシにしてきたことなんだけど。
今原作(ライトノベル)の1巻を読んだところなんですが、原作2巻以降では暗殺者のルル(ということはリュシがピンチ?)が読めたり、ヒロインが登場してルルが狙われたり、リュシとルルが夫婦になったり(もしかして初夜ある!?)するみたい。続きを読むのが楽しみです!!