婚約者であるアレキサンデル陛下から「偽聖女」だと言われ、婚約破棄を言い渡されたエルヴィラ。
さらには、一国民として新聖女・ナタリア(アレキサンデルの浮気相手)の補佐になれ!と言われます。
飼い殺しにされるなんて絶対イヤだ!と思ったエルヴィラは「国外に出る」といいますが
アレキサンデルは「エルヴィラに護衛をつける」と言い出して…!
揉めに揉めているところに現れたのが、ゾマー帝国の皇太子・ルードルフ。
エルヴィラは「エルヴィラ様の護衛は私にお任せください」と申し出たルードルフと共に
彼の国に行くことになります。
という始まりなんですが、タイトルに溺愛とあるしルードルフとの幸せな生活ストーリー?と思いきや
ずっとアレキサンデル(+アレキサンデルを利用している者)とナタリアが関わってきます。
なので、確かにルードルフはエルヴィラを愛していて(もともとエルヴィラのことが好きだった)大事にしているので
溺愛(私が想像していた溺愛ではなかったけど)も楽しめましたが
そんなことよりも、アレキサンデルとナタリアがどうなっていくのか…の方が気になってしまいました。
なぜ、聖女の証明がいるのに頭の悪そうなナタリアが新聖女となれたのか、
なぜ、アレキサンデルは邪魔なはずのエルヴィラを側においておこうとしたのか(しかも護衛まで)…
それもすべてアレキサンデルの呆れた計画であったことが明らかになるわけですが
最後の姿を見ても同情の余地もない。
では、あらすじと感想を書いていきますね。
⇒漫画の試し読み「王妃になる予定でしたが、偽聖女の汚名を着せられたので逃亡したら、皇太子に溺愛されました。そちらもどうぞお幸せに。」はこちら
⇒原作(ライトノベル)の試し読み「王妃になる予定でしたが、偽聖女の汚名を着せられたので逃亡したら、皇太子に溺愛されました。そちらもどうぞお幸せに。」はこちら
あらすじ
若き王の婚約者として聖女の証『乙女の百合』を咲かせたエルヴィラ。
しかし王から「偽聖女」のレッテルを貼られ、新たな聖女の補佐役を言い渡される。
このままでは一生飼い殺しにされる!そんなエルヴィラに手を差し伸べたのは、隣国の皇太子・ルードルフで――。
逃亡聖女と奥手皇太子が織りなす、もだもだ溺愛系ロマンス!
感想
冒頭でも書いたけど、賢く優しい聖女・エルヴィラとヘタレ(って言っていいのかな?決める時は決めるし)皇太子・ルードルフのラブロマンスよりも気になったのが、アレキサンデルとナタリアの結末。
最初から、自分の仕事を手伝わせようと(ナタリアは頭が弱くてできない)目論んでいたアレキサンデルですが
計画は失敗に終わりエルヴィラは国外へ行ってしまいました。
しかも、エルヴィラが国外に出てしまったことで「聖女の加護」を受けることができなくなり、国は崩壊寸前。
本当にアレキサンデルはバカ陛下で、ナタリアを新聖女にしたのも自分の矜持をただただ守るためだけだったし(愛も少しはあったとは思うけど)言動も人をきるのも全て自分都合!!
ナタリアには多少同情できるけど、アレキサンデルの結末には「ですよね」となりました。
全然、どうでもいい話ですが「アレキサンデル」と打つと「蕪木さん出る」と出て
一発で変換できないところに、さらにイライラしちゃいました(ただでさえ嫌いなのに)笑