【ネタバレ感想】死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう?

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あらすじ

国王の愛を側妃に奪われ、政務だけをやらされてきた王妃カーティア。


ついに病に倒れて、短い人生を孤独に終えた――はずだったが、目覚めたら三年前に時が巻き戻っていた。


せっかく与えられた二度目の人生は自分のために生きると決めたカーティアは王妃の立場を投げ捨て、国を出る。


外交でその手腕を発揮し、他国からの引く手あまただった彼女は、自由の保証と引き換えにアイゼン帝国の皇帝と契約結婚をすることに。


お城の片隅で悠々自適なスローライフを送っていたら、王妃を失って政治が混乱した祖国がカーティアを連れ戻しにやってきて……。


陰謀と運命を乗り越え、カーティアがつかんだ本当の愛とは―― 



感想

側妃を愛する夫からも侍女たちからも冷遇され、政務だけ押し付けられていた王妃カーティア。


病で亡くなり、二度目の人生を歩むカーティアですが、自由を与えてもらえることを条件に、冷酷なシルウィオ皇帝と契約結婚をすることに。


このシルウィオが、本当に冷酷で。感情がほとんどないのはまだしも、「誰が喋っていいと言った」とか「気に入らないから殺す」と言ってしまうような男なのです(というか本気で殺す)。


そんなシルウィオが、大胆で聡明なカーティアと出会ったことによって、不器用な素直さと可愛さを見せるギャップがいい!!もちろんカーティアの前だけだけど、花束やケーキ&紅茶のくだりが可愛すぎて悶えました。


これが前半。元父のこととかもありはするけど、前半はわりと平和。後半は、カーティアの死後に何があったのか、誰の陰謀によって起こったことなのかが描かれています。


それが二度目の人生でも起ころうとしている。それを阻止するためにカーティアたちは動くわけですが、これがハラハラする展開で、「もうダメか…」と思ったあとに大逆転でスカッとしました!!


だから忘れていました。一度目の人生でカーティアは病で亡くなったんだった……。ラストはかなり切ない。カーティアの元夫の最期の願いと贖罪に涙でした。せめてもの救いは、元夫の願いがカーティアに届いたってことかな。