あらすじ
見る者を凍てつかせるような、美しいアイスブルーの瞳を持つ侯爵令嬢のヘルガ。
人付き合いが苦手で、社交界の嫌われ者である彼女に、父親から命令が下る。
「王太子を婚約者から略奪せよ」
父の命を受けたヘルガは、王太子を誘惑しようとあの手この手を繰り出すが、斜め上を行く誘惑は空回りばかり。
一方、王太子はヘルガのことを……?
ちょっと抜けている不器用令嬢の、ドタバタラブコメディがここに開幕!
果たして、不器用なヘルガは王太子を略奪することができるのか?
感想
恋愛にも疎いし、社交性もないヘルガ。そもそも「奪略」「誘惑」がどういうものなのか分からないヘルガは、唯一の読書友達であるマルのアドバイスを実行します(もちろん誘惑の方法も勉強中)。
が、真面目なのにうっかりものだから、マルのアドバイスを斜め上に解釈をして実行してしまうという笑
さらに、素直だから「わたくし、特にあなたを愛していませんが、ぜひとも誘惑させてください!」と言ってタックルをしたり(本人はタックルのつもりではなかった)。
そんなヘルガにも笑わせてもらったけど、マル=殿下もなかなか(ヘルガは気付いてない)笑
殿下の従者の「相変わらず気持ち悪いな」という心のツッコミに「分かる~」と言いたくなるほどの溺愛っぷりでした。発言とか行動とか。
ただし、仕事はできるようで、水面下で婚約者との婚約を潰すために動いていたのはさすがでした!
ちなみに原作(ライトノベル)には、その後の続きもあるらしく、マル=殿下だと知ったヘルガが殿下に二つの条件を付けるよう。面白そうなのでそちらも読んでみたいと思います!