あらすじ
婚約者同士であるスフォルツィア王国の第一王子アシュレイと公爵令嬢ヴィオレッタ。
政略的な婚約ではあったけど、幼い頃からヴィオレッタは王太子である彼を支えるための努力を続けていた。
しかし、その忙しさのせいで次第に彼と過ごす時間は減り、アシュレイは自分とは正反対で天真爛漫な令嬢と親しくなっていて…。
しかも「ヴィオレッタ様お可哀想にね、王太子殿下に婚約破棄されるなんて」と衝撃的な噂を聞いてしまい…!?
他の令嬢に彼を奪われるくらいなら「いっそこちらから婚約破棄してやるわ」そう固く決意したヴィオレッタだが――!?
感想
男爵令嬢と親しくしておきながら(「一緒にいると落ち着く」とか許せん!)、騙す形でヴィオレッタと結婚し、愛を囁きながら抱く…なんて、一体どういうつもりだ!と思っていましたが、どうやら思惑により嵌められたよう。
アシュレイがヴィオレッタを傷つけたことには変わりないけど、本当は想い合ってるのに「ヴィオレッタには想い人がいる」と勘違いしてるアシュレイと「自分は男爵令嬢が側妃になるまでの身代わり」だと思っているヴィオレッタのすれ違いが切なかったです。
これからも二人は思惑に巻き込まれる思うけど、実は腹黒で狡猾なアシュレイがヴィオレッタを守りきって、誤解が解けるといいな。
ちなみに、お世継ぎのための行為のシーンは、TLほど生々しくないのにドキっとする艶がある!ヴィオレッタの前では「優しい王子様」を演じていたはずなのに、余裕がなくて腹黒さ(+ドSっぽさ)が出てしまっているのもまた良かったです!!