あらすじ
「玉の輿になんて絶対に乗らない そのために私は悪女になる」侯爵令嬢のシルヴィアは玉の輿をしないと心に決めている。
その理由は、平民から王妃になった前世で、王に裏切られて処刑される悲惨な最期を遂げたから。
平穏な人生を送りたいシルヴィアは、今世では悪女になり、自分の想いのままにできるロースペックな男性を探すことを決意!!
入学先の聖ブライドン学院にはこの国の王子もいるらしいけれど、王子と結婚なんてもってのほか。
そんな中出会ったのは「王子の腰巾着」として有名なコンラッドだった。さえなくて身分も低い彼はシルヴィアにとって超理想的な男性だけど、実はコンラッドの正体は──…!?
感想
前世の記憶から「今世では、尻に敷けそうなロースペックの男性と結婚しよう」と息巻く侯爵令嬢のシルヴィア。
そんなシルヴィアが「理想的!」と狙っているのは、王子の腰巾着であるコンラッド。なんだけど、実は事情があって入れ替わっている王子で。
何がなんでもコンラッドと結婚しようと、いろんな作戦を実行するシルヴィアと、事情があるゆえにシルヴィアを警戒し、何か目的があるのでは?とシルヴィアの好意を拒否するコンラッド(王子)…二人の攻防線が面白かったです。
いつのまにか本当にコンラッドを好きになってしまったシルヴィアに切なくなることもあったけど、頑なに警戒するコンラッドが翻弄される姿にキュンとしたり。
それに、最初は意地悪そうだと思っていた悪役令嬢も、実は可愛い人だったし、コンラッド(王子)と入れ替わっている従者の王子ラブ&斜め上の思考も面白かった!
ちなみに、シルヴィアの家に代々伝わる秘伝『謝罪』がツボでした笑。