あらすじ
治療法のない難病の妹を持ち、中学生でありながら親戚のカフェで必死に治療費を稼ぐ日々の澪。
しかし、そんなある日医者から妹が余命あとわずかであることを聞かされる。
その事実に打ちひしがれる澪だったが、財閥の令嬢・紫月を助けたことをきっかけに澪の人生は一変。
「あなたに、私の代わりに悪役令嬢になってほしいの。そうしたら、あなたの妹を救ってあげる」
紫月の話によると、ここは乙女ゲームの世界のよう。もしヒロインと攻略対象が結ばれてハッピーエンドなら妹の治療法が見つかる…でもそのためには、悪役令嬢の破滅が必要。
その話を聞いた澪は、この機会を逃すなんてありえない!と取引に応じ、妹を救うため破滅への道を歩むことを決意する…!
感想
妹のために!と並みならぬ覚悟と血のにじむような努力で悪役令嬢を演じる澪ですが、本来は心優しいのでヒロインに辛く当たることへの葛藤や苦悩が切なかったです。
ただ、その優しはヒロインにも攻略対象たちにも伝わってしまっていて、指示通り&臨機応変に演じてるのに思うようにいかず(と言うよりもおかしな方向へいってしまう)。しかも、嫌われなくちゃいけないのに好意的に思われてしまう事態に。
澪の破滅に日本の命運と妹の命がかかっているので、ここからどうやって破滅までもっていくのか注目ですね(頭脳戦)。
予測不能なストーリーにワクワクして、澪と雫の姉妹の絆や澪の優しさに涙して…めっちゃおすすめの作品です!