ちょっと切ない青春BL漫画「日々も積もれば恋となる」。
どんな漫画かというと…
「天くん?天くん…ほんとに天くんだ!好き」
幼い頃に出会った央人(おと)と再会した天(そら)。
高校の入学式の日に突然「好き」と言われて混乱する天ですが、央人と一緒に過ごすことになり次第に惹かれていきます。
しかし、天は央人の「好き」の意味に悩み始めて……
というストーリー。ではもう少し詳しくあらすじや感想などを書いていきますね。
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あらすじ
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だれ!?突然、新入生に「好き」と言われて…
「好き」
「……へっ。いや、なに。だ、だれ?」
高校の入学式で、突然新入生(男子)に「好き」だと告白された天。
最初は誰か分からなかった天ですが、その相手が子どもの時に遊んだ央人だと気付きます。
また会えてよかったと喜ぶ央人とは違い、戸惑う天。
「好き好き」言う央人が、変なやつに絡まれるといけないので天は注意します。
「そういうこと言うなよ。とりあえず卒業まで」
「卒業……おれ、天くんの言うこと守るから、この一年間できるだけ一緒にいさせて。昼ごはんとか帰り道とかなんでもいい。お願い。天くんの嫌がることしないよ。受験の邪魔もしない」
「……わかったよ。『できるだけ』な!」
こうして、天が卒業するまでの一年間『できるだけ』一緒の時間を過ごすことになった天と央人。
最初こそ戸惑っていた天でしたが、自分の抱える悩みも忘れてしまうくらい央人と過ごす時間は楽しくて……。
天が抱える家族との確執
卒業したら東京へ行くと決めている天。
それは早く家を出るためでした。
実は、天の両親は天が幼いときに離婚。
現在は父親が連れて来た新しいお母さんと妹(父親と新しい母との子)と一緒に暮らしています。
しかし、新しい母親には気を使われて…父親にも何も言えない日々。
自分だけうまく家族になれなくても、せめていい子でいようと自分に言い聞かせてきましたが…
ついに――……
それは、父親が過労で倒れた日のことでした。
知らせを受け、心配で急いで病院に駆け付けた天。しかし父親は…
「天には言わなくていいと言っただろう。もういいから帰りなさい。大事な時期(受験)なんだから、時間を無駄にするな」
「…無駄って…なんだよ、その言い方。…父さんはいつもそうやって俺になんにも言わないよね。母さんが出て行った時だって、俺はずっと――――」
そこまで口にしてハッとする天。病室を飛び出して――…
あの日のおまじない――『大丈夫』が消えそうで……
「天くん!大丈夫?本城先輩に聞いて…心配で来てみたら病院から出ていくの見えたから」
天のことが心配で病院に来た央人。
そんな央人に天は…
……なんで、いつも『大丈夫』じゃないときに、お前が…。あの時も…
それはあの時のおまじない――だいすきな人を元気にできるおまじない。
天は幼少期に央人としたおまじないのキスを支えに、ずっと自分に『大丈夫』と言い聞かせてきたのでした。
しかし……ついに央人に本音をぶつけてしまいます。
「…あのときも、おまじないとか言って…なんでかキスまでして…確証なんかないのにいつも思い出してた。だいじょうぶだよって…央人のことば。新しい母親が来て、綾(妹)が生まれて…俺だけうまく家族になれなくても、せめていい子にしてなきゃって思うたび…」
「…天くん。あのおまじないは大丈夫じゃないことを隠すためのものじゃないよ。天くんの気持ちは無かったことにならないんだから言えるうちにぶつけなきゃ。だってまだ声は届くんだよ」
「…なにを言えばよかったんだよ。母親に置いて行くなって?一緒にいた男は誰だって?父親になんでって?新しい母親に…なんにも知らない綾に…?お前みたいに…俺は………っ、俺は言葉にしたら『大丈夫』が消えそうで、誰にも…何にも言えなかった…」
涙を流す天の手を優しく包み込む央人。そして……
『おまじない』の更新……のはずが!?「えっ…?」
央人のおかげで家族と本音で話ができた天。
央人への自分の気持ちに気付いた天は、央人に
「あのおまじないの更新してもいいの」
とキスをしますが………
「………え」
央人の顔には驚きの表情。
まさか、央人の好きは子供のころと同じ意味だった……?
その日以来、天は央人に避けられるようになります。連絡も途絶え、今までがウソのように央人がいない日々を送る天。
そして、卒業式の日――……。
感想
自分の気持ちに気付いた天ですが、央人は微妙な反応。
しかし、その理由が……。
切なくて、ちょっとほろ苦いピュアラブストーリー。ラストでのえっちも幸せそうで良かったです。
あ、意外なことに央人が攻めでした笑