何冊もミステリー漫画を読みましたが
「あーこの人が犯人か~」
では終われない深い内容の漫画でした。
そんな「灰色部屋、少女」のあらすじと感想です(ネタバレあり)。
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あらすじ
――子供たちは無責任な大人の都合によって殺される――
6年前、工事現場で8歳の女の子が遺体で発見された。
腐敗せず、ミイラ化した遺体…あまりにもの無惨な姿に、心を痛めた刑事は犯人を捕らえようと少女の足跡を辿り始める。
しかし、少女の両親は実の親とは思えない反応をみせ、少女を知る大人たちは沈黙を貫く。
捜査は難航。手詰まりかと思い始めたその時……一人の少年が現れた。
彼は言う
「殺人犯を知っている」
と――…。
名も無き少女と目をそらす大人たち。そして、事件の真相を胸に秘めた二人の少年…暴かれた真実はあまりにも残酷なものだった――…。
ネタバレ感想
ストーリーの始まりは「少女の事件」から6年後。
6年振りに犯人と再会した刑事…
「こんな形で、また会うことになるなんて残念だ」
「お前だな!お前があの子を殺した犯人なんだろ!」
実は犯人と刑事が6年振りに再会したきっかけは、犯人が6年後に起こした殺人事件でした。
その罪は「少女の事件」にも深く関わるものだったのですが…「少女の事件」で捕まったのではありません。
あれ?ちょっと待って。
別の殺人事件で捕まったのに、いきなり
「少女の事件の犯人はお前だ!」
って断定しますか?
捜査打ち切りになった事件なのに、まるで知っているかのように。
そう、刑事は知っています。
だって…当時、犯人からの告白があったのですから。
自白されたのに刑事は何で捕まえなかったの?
疑問ですよね。
実は刑事は目を逸らしてしまったのです。その事実が受け止められず。
何故でしょう?
そもそも、何故犯人は自白をしたのでしょう。
殺人を犯した罪に耐えられなかったから?もう楽になりたかったから?
いえ違います。
助けてほしかったから。大好きだった少女の死が無駄にならないように、
自分を救ってほしかったから。
さて…今回、これを機に再捜査となるんですが、刑事はこれを
「罪滅ぼし」
だと語っています。
私がもし犯人なのなら「再捜査」など止めてほしいものですが、この再捜査で犯人の心は救われることに。
と私は思っています。そうであってほしい。
殺人は許されないこと。でもそれ以上に何が罪だったのか…とても考えさせられる漫画でした。(引用元:bongbong「灰色部屋、少女」より)
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