代々、遺産を巡る争いで死者も出るという狩集家。何を恐れて、何をしていたのか…目が離せなくなる展開でした。
その事件に関わる整くんの謎解きに注目です!
では、3巻~4巻のあらすじと感想を書いていきますね。
⇒コミックシーモア・初回登録7日間無料「ラノベ・漫画が読み放題」(無料期間中に解約OK)。漫画、ラノベをたくさん読みたい方におすすめ。
あらすじ
代々、遺産を巡る争いで死者も出るという狩集家。
ガロの思惑により、その相続人のひとり「汐路」に出会った久能 整は、遺産相続の争いに巻き込まれることに。
事故ということになっているが、汐路の父親は姉弟妹全員で殺し合って、亡くなったという。
今回の相続人は汐路を入れて4人。
汐路が遺産にもらった開かずの蔵と不思議なお題。
すべきことはひとつ
それぞれの蔵において
あるべきものをあるべき所へ
過不足なく せよ
このお題の意味は分からないが、生きて遺産を勝ち取るために久能 整に協力をしてほしいと頼む汐路。
しかし、汐路の様子を見ていた久能 整は気付いてしまった。
植木鉢が落とされたのも、階段にまかれた油も、蔵に閉じ込められたのも、すべて
汐路の自作自演であることに。
「闇があるのは一族でなくてあなたです」
すべては父親への愛ゆえの汐路の行為。遺産相続のための殺し合いなどなかったのだ。
汐路の思惑を暴き、汐路の闇を止めることができた久能 整。
しかし――…久能 整はアルバムの写真を見てあることに気付く。
「すみません。僕、間違ってました。あなたのお父さんはやっぱり殺されたのかも
しれません。昔の人たち…もです。」
「でも、その理由は財産争いじゃないです」
感想
汐路の言動が怪しかったから、刃物を持っている汐路を見て「あーやっぱり」と思っていたら(理由は分からなかったけど)、まさかの展開でした!!
読んだすべての人が犯人の一言一言にゾッとすると思う。
犯人はウソをついたわけではなく、犯罪を犯したわけでもない…ただ自分の使命を果たしただけ。それなのに、なぜ自分は犯罪者扱いなの?と疑問を抱く犯人。
これ、すごくゾッとする話ですよね。
そういえば、以前にこんな話を聞いたことがあります。
「赤ちゃんは教えないと犬に乱暴をしていけないことが分からない」
大人からしてみれば「生きているものに暴力をふるわない」なんて、当たり前のことすぎて…そもそも「教えなくてはいけない」という考えも頭に思い浮かびませんが、そうではないんですよね。
赤ちゃんはまっさらな状態だから、本当に何も知らないし何も分からない。だから親が教えたことが正解になってしまうのです。それが間違っていようが、合っていようが…
話を漫画の方に戻しますが…
今回の犯人はまさにこの状態で、代々受け継いできた使命を果たしただけなのです。それが正しいのだと教え込まれてきたから。本当の自分を見ることもなく。
この「遺産相続の話」はこんな感じ。他にも「記憶喪失の爆弾犯」「20年前の未解決事件」など。どれも「ほー…」となる話でした!