あらすじ
妹に婚約者を寝取られた伯爵令嬢のアマリアが、やけになって久々に参加した夜会。
そこでお酒に酔っぱらってしまった彼女は、偶然話しかけてきた青年に自分の事情を話してしまう。
酒の勢いで、アマリアは婚約破棄を彼に手伝ってもらうことになるが実はその青年は女嫌いと噂の若き公爵だと発覚して・・・?
――― お互いの利益のために協力してもらったはずなのに、公爵様からの言葉が甘すぎますっ!!
感想
姉をバカにしたい妹に婚約者を寝取られたアマリア。それなのに、婚約者は「好きなのは君だけだ」とそのまま結婚しようとするし、婚約者家の融資を期待している両親も「悪気がないのなら許してやれ」と。
そんな優秀がゆえに不遇だったアマリアを助けてくれたのが、アマリアに片思いを拗らせているイルヴィスでした。
このイルヴィスがかなりの頭脳明晰で、しかもアマリアが幸せになるためなら容赦しない!!それに、アマリアへの溺愛っぷりがすごいのです。
そんな彼のそばにいたことで、アマリアは「自分を苦しめていたのは自分だ」と気付き、自ら妹や婚約者を見返す計画を立てるんですが、この作戦がかなり巧妙。妹の性格を利用した賢い作戦でした。
同じ言語なのに、こんなにも会話が成り立たないのか!と何度もイライラしましたが、婚約者とも無事に婚約破棄できて、妹と両親にも制裁が下りスカッと。
あと、アマリアにグイグイ迫っていたイルヴィスが、アマリアに迫られると照れちゃうところが可愛かったです笑