「お姉様、お願いです。私に譲ってくれませんか？」
いつも姉であるコーデリアのモノを欲しがる可憐な妹・プリシラ。
それは、宝石からドレス、そして婚約者まで。
両親に甘やかされてワガママ放題な妹・プリシラに、４人目の婚約者を奪われたコーデリアは
本当なら婚約者をお披露目するはずだった舞踏会で、トラブルに巻き込まれます。
しかし、それをかばってくれたのはレオンハルト殿下で…！？
という始まりです。
無知でわがままな妹・プリシラ。悪意がないから余計にたちが悪い女です。
そんなプリシラのせいで（両親のせいでもある）悪評が立つコーデリアですが
レオンハルト殿下の登場で状況が一変。
ある事件や兄との確執、プリシアと両親へのざまぁ、レオンハルトとの恋…
盛りだくさんで面白かったです。
ただ、レオンハルトは一途で素敵な男性なんだけど
ヘイルートの気持ちにグッときた！！
では、あらすじと感想を書いていきますね。
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あらすじ
「俺のまたたび……いや、妃になってくれ」
4度も妹に婚約者を取られ、悪名が広がる伯爵令嬢コーデリア。結婚を諦めていたのに、ある日の舞踏会で第二王子レオンハルトに求婚されて……。
でもそれは伝説の聖獣である獅子の力を宿した彼が、コーデリアから香る特別な匂いに惹かれるから！？
コーデリアの前で変身したレオンハルトはまたたびにじゃれつく猫のようで――！
私は殿下のまたたびにはなりません！！ またたび扱いされる令嬢と獅子に変身できる獣な王子の溺愛ラブファンタジー
感想
無知でワガママ（悪意なし）な妹に本当にイライラさせられましたが
その最後の姿には、ちょっと同情してしまいました。
自分の美貌に絶対の自信を持っていたのに、それを失ったわけですから。
元婚約者と母親には、自業自得だと思ったけど。
さて、冒頭にも書きましたが
ヘイルートの恋の終わりに切なくなりました。
友人だと思っていたヘイルートの正体は、実は殿下のスパイのようなもの。
コーデリアに近づき、コーデリアの身に危険がないかを調べる仕事をしていた彼ですが
その過程でコーデリアに惹かれてしまいます。
だけど、その気持ちは叶うことはなく…伝えることもなく…本当に切ない！！
ヘイルートに幸あれ！と思ってしまいました。
