あらすじ
ベスキュレー公爵家当主のアルフレッドは全身を包帯で覆われていることから、「包帯公爵」の異名を持ち、皆に恐れられていた。
しかし、突然国王命令で結婚することになってしまう。そしてその花嫁シエラは、なぜかアルフレッドにぞっこんで…!?
孤独な訳あり公爵と女神の加護を受けた歌姫が織りなす結婚物語、開幕!
感想
とにかく包帯公爵アルフレッドと盲目の歌姫シエラが、ずっと見ていられるほど可愛い。10年前のできごとから「自分は幸せになってはいけない」と思っているアルフレッドは、シエラを突き放そうとしつつも、シエラを心配して杖を作ったり、透明人間となりシエラの後を追ったり。
シエラもシエラで、初恋の人でもあるアルフレッドの言動に喜ぶ姿が少女のようで可愛いのです。そして、芯も強い。孤独で敵も多いアルフレッドを守ろうとする姿にちょっと感動しました。
そんなピュアで可愛らしい二人のやりとりにほっこりしつつも、気になる謎も多くあって。てっきりアルフレッドの包帯の下はヤケドなのかと思っていたけど、まさかの呪いで透明人間(包帯をしないと認識できない)。時々描かれている10年前に何があったのか、どうして呪いを受けたのか、気になるところです。そしてシエラの盲目の理由も。
読み始めは、悲しいストーリーなのかと思っていましたが、ミステリー要素もあるピュアで可愛らしく優しさに溢れているストーリーでした!ちなみに、何気にアルフレッドの執事とシエラのメイドも好きです。