あらすじ
1928年、ロンドン。牛乳配達人のアーネストとメイドだったエセルは恋に落ちて結婚し、ウィンブルドンに小さな家を構える。
最愛の息子レイモンドの誕生と成長、そして第2次世界大戦の苦難の中にあっても、2人は寄り添い笑い合うことを忘れない。
そんな2人にも、やがて静かに老いが忍び寄ってくる。
感想
「風が吹くとき」をきっかけにこの作品を知りました。
どこにでもいるような夫婦の素朴な人生(日常)の物語で、夫婦が出会って恋をして。そして結婚し息子が産まれて、やがて老い認知症になり死が訪れる…
その人生の中で、時代の流れに翻弄されたり、喜びや悲しみ怒りがあり、自分の思い通りにならないレイモンド(息子)に苛立ちを覚えたり…誰にでも起こりうることが描かれています。
そんな両親の人生を描いたレイモンド。レイモンドとその妻(その後妻も死去)が両親のいない家の庭に佇むシーンには自分と重ねて涙でした。
私の両親はまだ元気ですが、いつか訪れる未来。両親との思い出がたくさんある家を前に、「もう両親はいないんだ」と実感するのは辛いなって。
いろいろと考えさせられて、心に響く良い映画でした。
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