「私たち、政略結婚(予定)ですよね?~どうやら君を好きになってしまったようだ~ アンソロジーコミック」に収録されてる作品の一つ「偽りの愛を囁かれた呪い持ちの元令嬢は、安らかな終わりを迎えるため、秘密を抱えたまま孤独な侯爵さまのもとに嫁ぐ。」です。
あらすじ
優しい両親と可愛い妹、そして穏やかな婚約者と幸せな毎日を送っていたシャロン。
しかし、悪魔と先祖の取引の代償“生贄の証(次第に大きくなり感情や命を奪う)”が出現してから、その生活は一変してしまった。
なんと、婚約者と妹の間に子供ができ、両親も妹が寝取ったことを隠そうとしたのだ。
それに耐えられなくなったシャロンは、家族に黙って行方をくらますが…。
乙女ゲームの世界に転生してしまったシャーロット。彼女が転生したのは名前もない悪役令嬢の取り巻きのモブキャラ、しかも将来は家ごと没落ルートが確定していた!?シナリオ大逆転スカッとファンタジー。
感想
先祖が禁忌を犯したことでその代償を受けたシャロン。その代償によりあとわずかな命で、アイザックと訳ありの結婚をしたのも「ただ静かに最期を看取ってくれる人」だと思ったから。
このシャロンが本当に心優しい女性で、もうすぐ死ぬというのに恩を受けた人のために動いたり、アイザックのために苦悩したり(愛のない結婚なのに)で切なくなりました。
そんなシャロンに心を奪われたアイザックですが、アイザックがシャロンに近づいたのにも複雑な事情があって、この二人は出会うべくして出会った二人なんだなと。
ちなみに、ざまぁは「呪い」でした。シャロンの両親も妹も婚約者も(婚約者は亡くなったかも)不幸になるという。
スカッとするというよりは、人を傷つけたら自分に返ってくる…という教訓のようだなと思いました。