あらすじ
美しさゆえに、数々の嫌な思いをしてきたミリア―ジュ。
ある日のパーティーで
「結婚するなら美人がいいな。僕は国で一番の美人と婚約しようと思う」
というランディ殿下の宣言を聞いたミリア―ジュは
え?あほなの?誰か止めなかったの?
と思うが、なんと貧乏男爵令嬢なのに見た目だけで皇太子妃候補の一人に選ばれてしまう!?
こんな人が王になったら国が傾いてしまうと危機感を覚えたミリア―ジュは、せめて自分の領地の民だけは守らなければ!と領地改革をすることに。
しかし、領地にあるのは竹だけ……前途多難な領地改革に励むミリア―ジュだったが、その最中で皇太子以外の人に恋をしてしまい…。
感想
変装している時に出会った冴えない青年ディラに恋をしたミリア―ジュ。
ディラの正体については、最初から予想がついていたけど、だからこそ二人が「好き」だという気持ちを伝えたうえで別れを選ぶシーンが、すごく切なかったです。
自分が好きになった人に愛された記憶…最後に結ばれて本当によかった(チャラ男だと思っていた王太子の演技もすごい笑)
それに、竹しかない領地で特産品をつくる!というミリア―ジュの奮闘も面白かったです。
そろばんに発展させていく過程やトラブルから生まれた発見、そして「私が領民を守らなければ」と思っていたことへの反省…
恋愛面だけではなく、領地改革にも満足できる作品です。